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49歳、現役最年長左腕としての矜持。
J・モイヤー、大手術から奇跡の復活。 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2011/11/13 08:01

49歳、現役最年長左腕としての矜持。J・モイヤー、大手術から奇跡の復活。<Number Web> photograph by Getty Images

1986年にシカゴ・カブスでメジャーデビューしたジェイミー・モイヤー。183cm、84kgとメジャーでは決して大きくはない身体ながら第一線で投げ続け、ここまで通算267勝を挙げている

 ストーブリーグに突入してまもなく、MLBとドジャースの連名で、オーナーのフランク・マッコートが球団売却に同意したと発表された。ドジャースがMLBの管理下に置かれ6カ月余り。ようやく一連の騒動に終止符が打たれることになった。しかも1997年までドジャースを所有していたピーター・オマリー元オーナーらのグループが再買収に名乗りを挙げたのだ。いうまでもなくドジャース・ファンは歓喜で迎え、伝統ある球団の早期復活を待ち侘びている。

各球団スカウトを前に、復活のピッチングを披露。

 時を同じくして、やはり嬉しいニュースが飛び込んできた。ジェイミー・モイヤー投手が各チームのスカウトを集めピッチングを披露したというのだ。

 今年1月に報告したように、2010年シーズン終了後フィリーズからFAになっていたモイヤーは、現役続行を目指し48歳になったばかりの12月に、左ヒジの腱移植手術を受けていた。今年手術をした松坂大輔投手と同じ内容のもので、復帰まで約1年を要する大きな手術だった。

 第一報を報じたFOXスポーツによれば、モイヤーの自宅があるサンディエゴにマリナーズ、レンジャーズ、ロイヤルズ、ロッキーズ、オリオールズ、パイレーツらのスカウトが集結し、モイヤーの投球をチェックしたという。

 あるスカウトのコメントも紹介し、「先発5番手として10~12勝できるチャンスがある」という好評価を得たようだ。

 すでに球速は81~83マイル(130~134km)を計測しているらしく、昨年までとほぼ同じ球速まで回復している。元々球速ではなく巧みな投球術で打者を打ち取るタイプ。昨年5月もメジャー最年長の完封記録を達成するなど、その技術はまったく衰えていない。

 先発5番手投手として、これだけ経験、実績のある左腕投手はどのチームも垂涎の的であり、前述のスカウトの評価も決してお世辞などではない。

【次ページ】 49歳にして、メジャーで投げることの意味と意義。

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