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確実な犠打と投手起用が最大の見所!?
鷹と竜が相まみえる日本Sの行方。 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byTamon Matsuzono/Shigeki Yamamoto

posted2011/11/11 11:00

確実な犠打と投手起用が最大の見所!?鷹と竜が相まみえる日本Sの行方。<Number Web> photograph by Tamon Matsuzono/Shigeki Yamamoto

秋田県生まれの57歳、落合博満(右)。熊本県生まれの49歳、秋山幸二。1980年代の現役選手時代には激しいタイトル争いを繰り広げたこともある2人が、監督となって再び雌雄を決する時が来た!

 8勝4敗。

 2009年からの交流戦におけるソフトバンクの、中日との対戦成績だ。これは即ち、秋山幸二監督と落合博満監督の対戦成績でもある。

 今年の交流戦は3勝1敗。数字が物語るように、日本シリーズでも「ソフトバンクが圧倒的有利」との声が多い。

 だが、この過去3年の通算成績を詳細にたどると、意外にも両チームの力が拮抗していることが窺える(カッコ内は今季の成績)。

 得点=ソフトバンク 45(14)、中日 38(8)
  安打=ソフトバンク 92(31)、中日 93(26)
  本塁打=ソフトバンク 7(2)、中日 6(2)
  犠打=ソフトバンク 16(6)、中日 6(0)
  打率=ソフトバンク  .242(.254)、中日  .237(.206)
  防御率=ソフトバンク  2.94(2.06)、中日  3.48(3.18)

強力打線のソフトバンクは“繋ぎの野球”を想定練習。

 今季こそ、明らかにソフトバンクが中日を上回っている。しかし、防御率を除けば抜群と言える数字はほとんどない。

 中日にしても、ソフトバンクにこそ防御率は3点台だが、シーズンではリーグトップの2.46を記録しており投手力に自信を持っている。つまり、ソフトバンクは強力打線で相手をねじ伏せられる可能性は低い、となる。

 攻撃面でカギとなるのは、打撃を「線」にすること。いかに繋ぎの野球ができるか、が重要となってくる。

 そのことを見越してか、秋山監督は先に動き出した。

 11月8日、ソフトバンクは徹底的にバント練習を行った。従来、その役割を担う川崎宗則、本多雄一のみならず、小久保裕紀、松中信彦、多村仁志など、主力選手のほとんどが、マシンをはじめバスターやエンドランなど実戦形式でのバント練習に精を出した。

「いつもやっていること」と指揮官は言う。しかし、この練習には悲壮感も見え隠れする。

【次ページ】 「打てない中日」の強さの源泉は確実なバントにあり。

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