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日本一から最下位へ……。
千葉ロッテ“お家騒動”の行方。 

text by

永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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photograph byHideki Sugiyama

posted2011/10/27 10:30

日本一から最下位へ……。千葉ロッテ“お家騒動”の行方。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今シーズンを最下位で終えた西村徳文監督は「(成績不振の理由を問われ)この部門というのはない。すべてにもう1回、反省してやらないといけない」とコメント

「後ろ弁天、前不動」ということわざがある。

 後ろから見ると弁天様のように見えた美しい顔が、前に回ると不動明王のような怖い顔をしている事の例えだが、終盤戦の千葉ロッテ・西村徳文監督の表情はまるでその逆。

「前は弁天、後ろは不動」

 試合後、記者団の前で穏やかに振舞う一方で、その背中は行き場のない怒りで震えていた。

 9月14日、東京ドーム──。

 ロッテ打線はこの日、自身初の二桁勝利へ向け好投を続けていた唐川侑己を援護しきれず1-2のロースコアで敗れた。

 その前日の試合でもエース成瀬善久の力投が報われず零封負け。

「たくさんのチャンスを作るのにモノに出来ない。相手は数少ないチャンスをモノにしているのにこちらはそれが出来ない。その違いが出たということでしょうね」(西村監督)

 ここから千葉ロッテは7連敗を喫し、CS争いからもポツリと取り残されていった。

主力の故障に加えて「史上稀に見るお家騒動」が勃発!

 とにかく打てない。

 今季の千葉ロッテはこの一言に尽きた。

 リードオフマンを務めた西岡剛が昨年のオフにポスティングシステムで米ミネソタへ移籍すると、代役として期待した荻野貴司も5月に右ひざの不調を訴え戦線を離脱、6月には選手会長であるサブローをトレードで放出して、その翌月には中軸を期待した金泰均まで腰痛を訴えて契約を残したまま緊急退団。チーム本塁打の46は、パリーグ本塁打王の埼玉西武・中村剛也の48を2本下回る数字となり、個人成績でも二桁本塁打を放つ選手がひとりも出ない散々な状況となった。結果として昨年オフから続いた主力選手の離脱と放出が最後まで響いた格好だ。

 そもそも今年の千葉ロッテは野球どころじゃなかった。

「史上最大の下克上」と謳われた昨季の日本一から一転して、今季は「史上稀に見るお家騒動」が勃発したのである。

【次ページ】 サブローの呼び戻しをオーナー代行は示唆するが……。

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