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イチローも太鼓判。
マリナーズ飛躍の予感。
~プレーオフ進出なら9年ぶり~ 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2010/03/22 08:00

イチローも太鼓判。マリナーズ飛躍の予感。~プレーオフ進出なら9年ぶり~<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

「USA TODAY」紙の取材にも「今年は行けそう」と強い手応えを語ったイチロー

 新たなシーズンに向けてキャンプが本格化するこの時期。どのチームについても例外なく「今年こそは期待大」といった好意的な記事が多いが、それを差し引いても、今季のマリナーズはメジャー全体の注目の的となっている。

『新生マリナーズが勢いを増している』『晴天が、シアトルの空を覆っている』『おめでとうジャック(GM)! あなたのマリナーズは球界で最も生産的なオフを過ごした』と全米のコラムニストたちが総じて今季の飛躍を予想。例年、とくに春先には慎重な姿勢を崩さないイチローですら「空気はいいですよ。去年1年戦ってみてGMと監督の選手を見る目、というところには安心感がある。それは大きいんじゃないですか」と話しているのだ。

先を見据えた戦略的補強に成功。ベテランの残留も大きい。

 それには明白な根拠がある。このオフ、マネーゲームではなく積極的かつ戦略的な補強に成功したからだ。まず宿敵エンゼルスに在籍していた俊足フィギンズをFAで獲得することで、イチローとともにメジャー屈指の1・2番コンビが完成。また4球団9選手が絡む大型トレードで、一昨年のサイ・ヤング賞左腕のクリフ・リーを獲得。昨年の最多勝でエースのヘルナンデスを契約延長させ、これまた屈指の左右2本柱を確立させることで、戦力は格段にアップした。

 またウイークポイントと言われた主軸の一翼を担う存在として、'07年から2年連続で出塁率4割以上のブラッドリーがカブスから移籍。またポスト城島として、'07年21本塁打、'08年90打点と打力がある一塁手兼捕手のガーコや、マイナー契約でバードを補強した。さらにブランヤンの後釜として、昨季エラーなしという堅守の一塁手コッチマンも獲得。そして、どちらかしか残れないだろうと言われた、グリフィー&スウィニーという精神的支柱を残留させることにも成功したのだ。

9年ぶりのプレーオフ進出への期待が高まる。

『A NEW DAY. A NEW WAY.(新たな日、新たな道)』。ズレンシクGMとワカマツ監督の新体制となった昨季、球場のあちこちにこんな標語が掲げられた。そして今年、グリフィーの言葉も「(ワールドシリーズが終わる)11月初めまで何の予定も入れていない。これから何が起こるか、シアトルのファンは期待に胸を膨らませているはずだ」と熱を帯びる。“新たな道”の先には9年ぶりのプレーオフが待っている。

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