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GM、そして監督も解任して……。
浦和レッズはいま何をするべきか? 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byMasahiro Ura

posted2011/10/22 08:02

GM、そして監督も解任して……。浦和レッズはいま何をするべきか?<Number Web> photograph by Masahiro Ura

10月15日にホームで行われた「さいたまダービー」に0-1で敗れた後の公式会見で、今季限りで辞任する意向を明らかにしていた浦和レッズのペトロビッチ監督。今季どころか、それからわずか5日後に解任となってしまった

今こそ浦和は組織構造にメスを入れる時ではないか?

「私の経験から言えば、浦和はあまりにも多くのお金が社員もしくは会社を維持するために使われている。ヨーロッパのクラブと比較すると、選手の人件費の割合が少ないということだ。

 さらに問題は、クラブ内に決断に参加したがる人間がとても多いことだ。その結果、決定までの時間の流れが、ヨーロッパとはまったく違うものになる。道路でたとえるなら、高速を降りて、一般道を走り、40m、50mおきに信号にひっかかるようなものだ。列に並ぶのが当たり前になっていて、改革のプロセスがなかなか進まない。プロのサッカー界の常識に矛盾している」

 フィンケが改革に失敗し、さらにペトロビッチがわずか1年で解任された今、浦和は組織構造にメスを入れるべき時ではないだろうか。プロサッカークラブは、終身雇用を謳うような企業ではない。

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