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MLBポストシーズン分析とCSの欠点。
中日とソフトバンクは大丈夫か? 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2011/10/16 06:00

MLBポストシーズン分析とCSの欠点。中日とソフトバンクは大丈夫か?<Number Web> photograph by Getty Images

ナショナル・リーグ地区シリーズ第5戦。ワイルドカードで進出していたカージナルスが1-0でフィリーズに勝利し地区優勝を決めた。先発はフィリーズがハラデー、カージナルスはカーペンターだった。完封勝利が決まった瞬間、咆哮するカーペンターの下に集まったナインたち

日本とアメリカのポストシーズンの大きな違いとは?

 レギュラーシーズンが終わってすぐにディビジョンシリーズが始まるアメリカと違い、日本はクライマックスシリーズ・ファーストステージが始まるまで時間があり、今年の場合は10月29日から。(この記事の配信時には優勝しているであろう)中日にいたっては11月2日、ソフトバンクは11月3日まで待たなければいけない。

 私が現行のクライマックスシリーズの形態に否定的なのは、レギュラーシーズンの内容が反映されにくい日程になっているからだ。せめて、レギュラーシーズンが終わって数日後からはファーストステージを始めて欲しいと思う。

 中日、ソフトバンクの両軍が、10月の勢いをそのまま維持するのは不可能だ。

 公式戦もなく、2週間程度待機しなければいけないのは、調整が極めてむずかしい。

 反対に、10月に入って不調なチーム、たとえばヤクルトは絶不調だが、レギュラーシーズンが終わってリセットできるのはプラスに働くだろう。

 さてさて、今年のポストシーズンはどんな結末が待っているだろうか。

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