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ハーフナー、田中、小林。
J1得点王争いに新風。
~大本命を追う伏兵たちの共通点~ 

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浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byAFLO

posted2011/10/01 08:01

ハーフナー、田中、小林。J1得点王争いに新風。~大本命を追う伏兵たちの共通点~<Number Web> photograph by AFLO

 J1の優勝争いが、今年はひと味違っている。首位G大阪から4位横浜FMまでが勝ち点3差(第27節終了時。以下同じ)にひしめくという混戦自体は珍しくないが、例年ならその中心にいるはずの鹿島が、早々に脱落。代わって、今年J1に復帰したばかりの柏が加わり、新鮮な印象を与えている。

 柏は長らく首位に立つなど、優勝争いを引っ張ったうえ、いまだ大きく順位を落とすことなく、G大阪と勝ち点1差の3位にいるのだから驚きだ。

 さて、今年はひと味違うと言えば、J1の得点王争いも同様である。

 ここまで15得点で、順当にトップを走るのは、昨年の得点王でもあるケネディ(名古屋)。だが、この大本命を追う面々には、例年になく新顔が目立っている。

 まず、14得点でケネディを追うハーフナー・マイク(甲府)は、昨年のJ2得点王ではあるが、横浜FM在籍当時、J1ではノーゴール。ここまで12得点の田中順也(柏)もまた、昨年J2で挙げた6得点はあるものの、今年になるまでJ1では得点がなかった選手だ。

 また、2年連続得点王の前田遼一(磐田)と10得点で並ぶ小林悠(川崎)に至っては、昨年までリーグ戦での得点記録は一切なし。つまり、彼らはいずれも、J1初ゴールを記録した今年、いきなりゴール数を二桁に乗せ、得点王争いに加わっているのである。

新鮮な顔ぶれの活躍は、外国人FWの減少によるレベル低下が原因?

 少し前まで、得点ランキングの上位には外国人FWの名前がズラリと並び、得点王獲得ラインは20点を越えるのが当たり前だった。ところが、昨年のケネディは17点。今年も10点台での決着が濃厚だ。

 それを考えれば、新鮮な顔ぶれによる得点王争いも、レベル低下ゆえの現象だと言えなくもない。

 しかし、優れた外国人FWの減少が原因で日本人FWの出場機会が増えたのだとしても、彼らがそのチャンスを生かし、飛躍のきっかけにするなら悪い話ではない。しかも、J1初ゴールの記念すべきシーズンに得点王まで獲得するとなれば、日本人FWとしては例のない快挙。仮にレベルが下がっていたとしても、簡単にできることではない。

 本命が逃げ切るのか。あるいは、伏兵の快挙達成はあるのか。優勝とともに、こちらの争いにも要注目である。

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