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日本GP開幕目前。
大熱戦の行方に注目せよ。
~モトGP年間王者争いは大詰めへ~ 

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遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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posted2011/09/29 06:00

日本GP開幕目前。大熱戦の行方に注目せよ。~モトGP年間王者争いは大詰めへ~<Number Web> photograph by Satoshi Endo

アラゴンでは“終戦”を感じさせる強さを見せたストーナー。勝てば日本GP連覇となる

 東日本大震災の影響で4月から10月2日決勝に日程変更された日本GPが、まもなく開幕する。シーズンは残り4戦。チャンピオン争いは大詰めを迎えている。

 モトGPクラスはホンダのC・ストーナーが好調で、第14戦アラゴンGPで8勝目を達成。総合2位、ヤマハのJ・ロレンソに44点差とし、早ければ日本GPで優勝マジックが点灯する。総合3位のA・ドビツィオーゾは、ストーナーと99点差で計算上はタイトル争いに残っている。総合4位以下は、すでにチャンピオンの可能性が消滅した。

 実はこういう時期が、もっとも戦いが激しく、見所も多い。タイトルを争う選手たちがミスをしない範囲でギリギリの戦いを繰り広げる一方、チャンピオンの可能性がなくなった選手たちは、来季に向けて100%の走りを見せるからだ。

 タイトル王手目前のストーナーと逆転に闘志を燃やすロレンソは、お互いの位置を確認しながらの戦いとなるが、この2人で今季14戦中11勝を挙げているだけに、日本GPでも優勝争いが予想される。さらにドビツィオーゾ、D・ペドロサ、B・スピースら総合3~5位の選手も十分に勝てる力を持っている。5人の選手はいずれもホンダとヤマハのワークスチームに所属するだけに、日本GPではなりふり構わず勝ちにくるはずだ。

ホンダは8台の大量エントリーで'04年以来の日本GP制覇を目指す。

 それに加えて、ホームGPに気合を入れる青山博一や、低迷から脱出しようと毎戦全力投球のV・ロッシの存在感にも注目すべきだろう。

 今年はグランプリを運営統括するドルナを先頭にWGP界全体が東日本大震災の復興支援に全力を挙げてきた。その一方で、放射能の影響を懸念する選手たちから大会の中止を求める騒動も起こった。その後の検査で「影響がない」として日本行きを表明したが、後味の悪さは残った。それでも、チームスタッフや報道陣など来日を取りやめた関係者も多く、震災の後遺症は続いている。

「日本GPを盛り上げたい」とするホンダは、急遽、被災者でもある伊藤真一とテストライダーの秋吉耕佑をワイルドカードで出場させる。'04年以来の日本GP制覇を狙うだけでなく、8台の大量エントリーで大会を盛り上げようとする姿勢に、拍手を送りたい。

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