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宮里美香が示す
日本人選手の新しい形。
~米国プロ養成所の指導とは?~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2011/09/28 06:00

宮里美香が示す日本人選手の新しい形。~米国プロ養成所の指導とは?~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

ジュニア時代から競ってきた同世代のヤニ・ツェンらの活躍が、刺激になっているという

 今シーズン、世界の女子メジャー大会で常にトップ10圏内の争いに加わり、好成績を収める宮里美香は、日本人ゴルファーの新しい形を示している。

 そもそも宮里は、高校2年生で日本ジュニア、世界ジュニアに優勝するなどアマチュア選手としての実績があった。普通ならその後、日本女子ツアー参戦のためにプロ転向するのだが、彼女の場合は、いきなり米女子ツアー最終予選会を突破し、'09年からツアー参戦している。

 昨年は米女子ツアー賞金ランキング17位、日本女子オープン優勝など目覚しい活躍を見せ、今年も全米女子プロ8位、全米女子オープン5位、全英リコー女子オープン14位と安定した結果を残している。

 その背景には、IMGアカデミーの存在がある。ゴルフ、テニス、サッカーなど様々な分野で世界一流の選手を生み出しているプロ養成所。ここでは、テクニカルな面のみならず、フィジカル、メンタルという心技体が三位一体となった指導を行なっている。

ほとんどの選手が技術面での指導しか受けていないのが現状。

 その効果を宮里はこう話す。

「試合に臨むときは、まず自分のショットに自信を持たなければいけない。その強い気持ちをプレー中の4時間半キープしなければいけないわけです。ラウンド中、何度も半信半疑になって挫けそうになりますけど、それを貫けるかが大事だということをメンタルコーチは、教えてくれます。もちろん、日々、相談することもあります。フィジカル面でも、テクニカル面でも、アカデミーでいろいろ学びました」

 思えばちょうど15年前、ジャンボ尾崎が「これからのプロゴルファーは、チームを組んで、ひとりの一流選手を育てる時代になる。いや、そうしなければ、世界で戦える選手は生まれない」と言っていた。

 いま日本ツアーを見回しても、藤田寛之など少数の選手がフィジカルコーチをつけているのを除いては、男女ともにほとんどが技術面での指導しか受けていないのが現状だ。

 そういった意味で、宮里美香は、日本人選手としてはチームを組んで育っていく選手のモデルケースとなるのではないだろうか。彼女の米女子ツアー初優勝が待ち遠しい。

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