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女子バスケ日本代表が
越えねばならぬ壁。
~鎖国政策との決別を~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

photograph byYukihito Taguchi

posted2011/09/21 06:00

女子バスケ日本代表が越えねばならぬ壁。~鎖国政策との決別を~<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

海外経験が豊富な大神は、隼ジャパンの精神的支柱として奮闘した

 アジア3位――。それが、この夏、女子バスケットボール日本代表に突きつけられた現実だった。8月下旬に長崎県大村市で行なわれたFIBAアジア女子バスケットボール選手権大会で、韓国と中国に敗れ、アジア3位に終わったのだ。

 大会優勝国(中国)にだけ与えられるロンドン五輪の出場権を逃した日本は、2位の韓国とともに来年、五輪の直前に行なわれる世界最終予選の出場資格を得た。かろうじてロンドンへの希望を繋いだとはいえ、地元で大会を開催し、優勝を狙っていただけに、決して手放しで喜べる結果ではない。結局のところ、大会を通して格下の相手には順当に勝利をあげることはできたものの、格上の中国、韓国というアジア二強を相手に勝てる試合を落とし、勝たなくてはいけない試合では接戦に持ち込むこともできなかった。このままでは、世界最終予選突破も厳しい。

2年ぶりに対戦した中国に戸惑い、本来の力を発揮できず。

 大会最初の壁は、予選ラウンドの韓国戦だった。試合開始から波に乗り一時は17点のリードを奪ったにもかかわらず、後半、韓国の追い上げに浮き足立ち、勝ち試合を落とした。

 2つ目にぶつかった壁は準決勝の中国戦。今大会で最も重要な試合だったが、その大一番で、中国の高さを前にして攻撃に迷いや躊躇が見られた。そのため試合序盤から二桁得点差をつけられ、2Qからは互角の戦いをするも、最後まで点差を縮めることができずに敗れた。

 中国に負けた後、選手たちは涙を流して悔しがり、平均身長で約12cm上回る中国の高さに対応できなかったと振り返った。普段なら決められるシュートも、高さを意識してか入らず、リバウンドも取れなかった。191cmとチーム最長身の渡嘉敷来夢も「相手に守られたというより自分の力を出せなかった」と悔やんだ。

 実はA代表が中国と対戦するのは2年ぶり。そのため、ベテラン選手たちですら、高さと強さ、そして巧さをも兼ね備えた中国に戸惑い、本来の力を発揮できていなかった。

【次ページ】 外国人選手を締め出すWJBLの“鎖国政策”の問題。

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