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「メークミルミル」のヤクルトが、
今年こそ「タフマン野球」でセを制す!? 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byHideki Sugiyama

posted2011/09/06 13:15

「メークミルミル」のヤクルトが、今年こそ「タフマン野球」でセを制す!?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

6月4日の「タフマンDAY」、宮本は2安打と活躍。ヘルメットに見える特徴的なロゴマークは、「地球の内部から湧き上がるような強烈なエネルギーを視覚化したもの」だという

 首位を独走してきたヤクルトがここにきて窮地に追い込まれている。

 前半戦は2位と8ゲーム差をつける独走態勢で折り返したものの、後半戦になるとよもやの大失速。8月になると大黒柱の館山、守護神・林昌勇などが相次いで離脱し、野手でも前半戦好調だった青木が左足、肋骨を痛めるなど満身創痍、バレンティンは極度の不振。正捕手の相川も右手親指を2箇所骨折する全治6週間のケガを押して強行出場するなど、チーム状況は最悪と呼べるほどまでに落ち込み、結局8月は2回の5連敗を含む7勝15敗3分けで、2位の巨人に1.5ゲーム差までにじり寄られる完全ロックオンの状態となっていた。

 もはや首位陥落は時間の問題。3連敗での首位逆転もあるかと思われた9月2日からの対巨人神宮決戦。

 この逆境において、ヤクルトは踏ん張った。

 初戦、澤村を相手に2点を先制されるも、5回に青木、田中の連打で逆転。先発の村中も5回以降ヒットを許さず129球で完投勝利。続く2戦目も由規が7回2失点と好投。懸念される中継ぎ以降が打たれ、接戦に持ち込まれるも、打線の爆発で逃げ切って連勝。3戦目は巨人・西村の完璧に近い投球の前に敗れはしたものの、チーム状態が最悪に近い中での、タフな3連戦を2勝1敗で乗り切ったことは、非常に大きな意味があるだろう。

今年のスワローズの野球は……「タフマン野球」である!

 ところで――。

 話は変わるが、今年のヤクルトは「タフマン」らしい。

 昨年は再発売となった「Newミルミル」を猛烈にプッシュし、スワローズのユニフォームやヘルメットにもそのファニーなロゴが登場するなど、プロ野球ファンも頻繁に目にすることとなり、後半戦は「メークミルミル」として世間を賑わせたことは記憶に新しい。

 球団を巻き込んだプロモーションの甲斐あってか、Newミルミルは大幅に売り上げを伸ばしたそうだが、二匹目のどじょうというか何というか、今年はそこに5月16日にリニューアル発売された「タフマン」を持ってきた。

 その力の入れ具合といったら、昨年のミルミル級である。6月4日の北海道日本ハム戦を「タフマンDAY」として、CMキャラクターの伊東四朗氏が始球式を務めると、神宮名物スーパーカラービジョンのライト側にあるタフマンの広告もリニューアル。ついでにスワローズ選手のヘルメットにも、どう見たってアレがアレでアレな感じの復活したタフマンマーク(公式見解によると、「地球内部から湧き上がる強烈なエネルギーを視覚化したもの」らしい)に変更。頬を赤く染める“つばみ”(マスコットキャラクター・つば九郎の妹)をヨソに、スワローズナインは前半戦の快進撃をタフマンマークと共に成し遂げたのだ。

 さて、昨年この「野次馬」では、スワローズのみるみる連勝・連敗する戦いぶりをいち早く「ミルミル野球」と銘打って、ものの見事に世間から総無視されたが、今年も懲りずにやってみたい。

 今年のスワローズの野球は……「タフマン野球」である、と。

【次ページ】 まずはヤクルト公式HPで「タフマン」の定義を確認。

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