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[バンクーバー冬季五輪閉会式] 最後はユーモアで汚名返上、バンクーバー五輪に幕。 

photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

photograph at2010/2/28

開会式
カナダのユーモアとロシアの誇り

 開会式で思わぬ故障に見舞われた聖火台は、大会の最後も最後、閉会式で復活することとなった。閉会式の冒頭で現れた聖火台は、再び柱が1本足りない状態。またもやアクシデントかと思いきや、作業員風の男がプラグをつなぐパフォーマンスをすると最後の一本が登場。開会式で点灯ができなった元スピードスケート女子カナダ代表の金メダリスト、カトリオナ・ルメイ・ドーンが大会17日目にして火を灯した。トラブルを逆手にとったユーモアで、カナダは汚名を返上したのだった。
 先住民の文化やカナダの歴史を題材とした開会式に対して、閉会式は現在のカナダ文化を満載した内容。カナダ出身のスターたちが次々と現れた。歌手のニール・ヤングが消えゆく聖火をバックに“Long May You Run”を歌い、『スター・トレック』のカーク船長としておなじみのウィリアム・シャトナーや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ役で知られるマイケル・J・フォックスがスピーチ。続けてアヴリル・ラヴィーン、アラニス・モリセット、シンプル・プランなどカナダを代表するミュージシャンたちのライブが始まり、選手たちが踊り狂う中で幕を閉じた。

 カナダは今回、5年間で約100億円かけたという強化策のおかげか、出場国最多となる金メダル14個を獲得した。一方、不振だったのが次の五輪開催国ロシアだ。前回8個だった金メダルは今回3個。金メダルの常連だったフィギュアスケートでも、男子シングルの銀とアイスダンスの銅のみに終わった。プーチン首相はこの結果について「真剣な分析が必要」と述べ、ロシア国内では担当大臣の更迭を主張する声まであるという。
 閉会式ではソチ市へ五輪旗が譲渡された。ロシア人指揮者のヴァレリー・ゲルギエフやボリショイ・バレエ団などによる幻想的なパフォーマンスも行われ、伝統ある大国ぶりを印象付けた。'08年には北京五輪直前にグルジアと交戦状態になるなど「平和」の理念に反する行動もあったロシア。競技の実力だけでなく、五輪に対する姿勢も試される。

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