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待望の2010年F1シーズンが到来。
“跳ね馬・アロンソ王国”の出現か? 

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西山平夫

西山平夫Hirao Nishiyama

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photograph byGetty Images

posted2010/03/09 10:30

待望の2010年F1シーズンが到来。“跳ね馬・アロンソ王国”の出現か?<Number Web> photograph by Getty Images

今季から3年契約+3年オプションという契約でフェラーリに移籍したアロンソ。以前からフェラーリファンを公言しており、現役引退はフェラーリで迎えたいとしている

 もういくつ寝ると開幕戦……などと鼻歌交じりに過ごしているうちに早くも開幕戦バーレーンを迎えることに。群雄割拠と噂される今シーズンの開幕戦を制するのはいったい誰だろうか。

 まず挙げなければならない名前は、スペインで合計4週末行われたオフテストで最も快調だったフェラーリ(アロンソ+マッサ)である。2月のバレンシアで走り始めてすぐにトップタイムを記録し、1カ月間トラブルらしいトラブルも出さず、しかも積算走行距離は全チーム中最長といわれている。

 加えてオフテストから早くもアロンソが人気沸騰。最後のバルセロナ・テストではプレスに取材制限がかかったほどで、再生を期すフェラーリにとって心強い“追い風”となることは間違いない。

 今年のフェラーリの強みはスタート直後からの速さで、シューマッハー時代のお家芸だったポールポジションからの逃げ切りが復活しそうだ。

 今季の見所はタイヤ交換のためのピットストップのタイミングで、給油は禁止となったものの軟・硬2種類のタイヤを両方使わなければならないレギュレーションは昨年同様。そこで待望の速いマシンを得たアロンソとしてはポールポジションを奪い、ライバルを引き連れてマイペースに持ち込む。抜くに抜けない後続がシビレを切らして続々とピットインをするのを尻目に、悠々と独走するパターンに持ち込むのではないか。先頭に立った時のアロンソのディフェンスは折り紙つきゆえ、開幕戦の本命にはアロンソを推したい。

 負傷した昨年のハンガリー以来の実戦となるマッサは、ややもするとアロンソの陰に隠れた存在となってしまう可能性もある。シューマッハー時代のバリチェロ的役割を振られたら悲惨だが、バーレーンは通算2勝で得意中の得意のサーキット。アロンソに変事が起これば復活勝利もありえなくはないだろう。

本命フェラーリの対抗馬は“王者不在”のレッドブル。

 オフテストの様子からみると今年はフェラーリ、レッドブル、マクラーレン、メルセデスGP(旧ブラウンGP)がトップ4を形作るといわれるが、なかでも昨年終盤まで激しくブラウンGPを追い上げたレッドブルは注目に値する。オフテストではさほど目立った存在ではなかったものの、昨年のウィークポイントだったルノー・エンジンが信頼・耐久性を向上させてきており、ベッテルの“一発”と昨年2勝で勝ち味を覚えたウエーバーのコンビは本命フェラーリの対抗馬にふさわしい。些細なことだが、噂のトップ4チームの中でチャンピオンがいないのはこのレッドブルだけ。それだけにチームは上昇志向の熱いモチベーションを持っている。

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