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“超接近戦”を堪能したい、
開幕戦バーレーンGP。
~注目はアロンソとシューマッハー~ 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2010/03/08 06:00

ヘレスの合同テストで新型マシンを走らせるM・シューマッハー。彼の経験はどう生きるか

ヘレスの合同テストで新型マシンを走らせるM・シューマッハー。彼の経験はどう生きるか

 寒波と雨の影響により、ニューマシンの開発熟成や、ドライバーのドライコンディションでの走り込みが十分できないまま、3月14日の開幕を迎えようとしている。初戦は4年ぶりにバーレーンGPに変わり、オーストラリアGPは第2戦となった。両国の気候の違いは大きく、2月に収集したテストデータを暑いバーレーンでどう活用していくか、'10年の開幕は一段と難しさが増す。

 2月のスペイン合同テストでは、ベストタイムがどれだけの燃料を搭載して出たものなのかが不透明で、各チームとも疑心暗鬼になっている。また、開発ペースが遅れ気味だっただけに、バーレーンに最新パーツなどが緊急空輸されることが大いに予想され、メジャーチームでは実戦のマシンパッケージがガラリと変わる部分がかなりあるだろう。

レース中の給油が無くなりスリリングなピットストップ。

 バーレーンGPでは、高温条件への対応、砂まじりとなる路面コースのグリップバランス調整、変更されたコースの習熟など、ベースセッティングを金曜日のフリー走行でいかに構築するかがポイントとなる。限られた時間で燃料量を「軽・中・満」タンクに設定し、2人のドライバーが精度の高いデータを収集していく。実戦を想定したタイヤ交換練習がメカニックには必要で、目標は3秒台。レース中の給油がなくなったため、今年は非常にスリリングなピットストップになる。

 土曜日の予選は、最速PPを決めるためにスーパーソフトとミディアム、2種類のタイヤをどう使い分けるかだ。Q3セッションに残った 10台はベストタイム計測タイヤでの決勝スタートが義務付けられた。タイムアタックランにはスーパーソフトがベターだが、それで長い周回となると耐久性能は微妙である。予選 11位以下にはこのルールは適用されず、グリッド上でのタイヤ選択が見ものだ。スタートダッシュ時の加速の差が顕著になり、1コーナーでの攻防は激化する。1レース分の燃料を積む車重のために、減速ポイントが手前になり、そこにオーバーテイクチャンスが広がる。バーレーンにはいくつも低速コーナーが存在し、序盤の“超接近戦”が想像できる。

 こうした状況で力を発揮するドライバーといえば、F・アロンソとM・シューマッハーだ。「レースマネジメント能力」という観点から彼らの走りに注目したい。

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