タイヤ温存作戦が的中！　ハミルトンは6戦ぶりの頂点に。

　2回目のピットストップでもトップを走るウェバーがアンダーカットして、ハミルトンより1周速くピットインしてきた。しかし、マシンの速さに自信を持っていたマクラーレンは、ウェバーとのギャップを詰めようと躍起になるハミルトンを「できるだけタイヤを労ってほしい」となだめ、ウェバーがピットロードに向かって視界から消えた31周目にハミルトンにスパートさせた。

　作戦は見事に成功し、ウェバーを逆転。翌周ピットインしたアロンソとのバトルも制して、ハミルトンが第3戦中国GP以来、7戦ぶりにポディウムの頂点に立った。

　表彰式から帰ってきたハミルトンを笑顔で出迎えるチーム代表のマーティン・ウィトマーシュ。

　その上半身は漆黒のジャケットで覆われていた。しかし、そのジャケットの下にはしっかりとロケットオレンジシャツをまとっていた。