荒川祐輔メジャー挑戦記BACK NUMBER

チームメイトは多国籍。 

text by

荒川祐輔

荒川祐輔Yusuke Arakawa

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photograph byYusuke Arakawa

posted2004/06/08 00:00

チームメイトは多国籍。<Number Web> photograph by Yusuke Arakawa

 僕のチームメイトには、アメリカ人をはじめ、オーストラリア、カナダ、ドミニカ、パナマ、ベネズエラ、プエルトリコ、台湾と色々な国から野球をしにきています。基本は英語での会話となります(当たり前ですけどね)。でも、結構スペイン語で会話をしていてもあまり違和感がないんですよ。というのも、スペイン語を話す選手が多いいですし、日常生活においてもスペイン語を頻繁に聞くことが出来るからです。またMLBの決まりなのか知らないですが、英語・スペイン語両方を話せるコーチが必ず各レベルのチームに一人はいなくてはいけないからです。だから英語で言ったあとには必ずスペイン語を話せるコーチが話します。

 僕はといえば、アメリカに来るまでは英語を話す機会なんて、中学・高校の授業だけだったので、無に近い形でアメリカに行きました。またスペイン語は、アメリカに来て初めて聞いた言葉なので、今でも何を言ってるのか分かりません。分かるのは、「おはよう」「ありがとう」「どういたしまして」「私の名前は荒川祐輔です」ぐらいですかね。

 こちらに来て、去年一年ははっきりいって苦労しました。まあ苦労しない方がおかしいですけど・・・。チームメイトとの関係も、初めのうちはやっぱり僕は日本から来た外国人なので、誰も声もかけてくれない、話したくても話せない、チームメイトが何を言っているのか分からない状態で、僕からも話してかけたくても話せませんでした。毎日が不安で、このままやっていけるかなというぐらい辛かったことを思い出しますね。しかし、試合に投げるようになって、自分の事を認めてもらえるようになってから、チームメイトに声をかけてもらえるようになり、本当に嬉しくてやっと俺もチームメイトとして認めてもらえたのかなと思いました。また、簡単な日本語なども教えてくれなどと言われて、挨拶など、「おはよう」と普通に声をかけてきてくれたりして嬉しかったです。

 去年は、シーズンが始まって1ヶ月ぐらい経ってから、僕には通訳がついてくれてそれまで以上にチームメイト、コーチと会話する機会が増えました。しかし、通訳に頼りすぎると自分の英語が上達しないので、野球のとき以外は自分で話そうとしたのですが、話そうとしても相手の言っていることがわからないやら、単語が出てこないやらで、ストレスの溜まる毎日でした。結局、なるべく野球以外は外に出ないことが多かったですね。でも2年目の今年は、ある程度チームメイトも知っているしコーチも知っているので、気持ち的にはかなり楽な状態で、野球に集中できているという実感があります。休みの日などは近くのショッピングモールやコーヒーショップなどに行って時間をつぶしたりしていますしね。

 ロッキーズには、英語圏外から野球をしに来ている選手向けに、英語のクラス(野球用語と簡単な日常会話)があり、そこで勉強というか、会話をしているのである程度の事は理解できるようになりました。先生は、英語とスペイン語は話せるのですが、さすがに日本語は話せないので、身振り、手振りと電子手帳を使って話をしています。

 チームメイトとの会話は、英語でしています、といっても実際は話し込んだりなどはまだ出来ないので、挨拶や身振り手振り程度で会話をしています。また、文章にならなくても、単語だけでも意外と理解してもらえるので、単語を多く覚えようとしています。

 まあ、こんな感じでチームメイトとは楽しく会話、とまではいかないですがコミュニケーションをとっています。

 それぞれの性格はというと、アメリカ人は自分に自信を持っていて、自分のやっている事は正しいんだという部分がとても強い気がします。ラテン系はとにかく明るいの一言ですかね、朝起きてから寝るまで常に踊っているか、喋っているイメージがあります。まだ若い選手としか知り合ってないからかもしれませんが・・・。

 とにかく色んな国の人間と触れ合うのも楽しいものですよ。日本では考えられないことや色んな国の生活習慣が見れるので。

 では、また。

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