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スカウトも熱視線を送る
関東地区の好選手たち。
~逸材たちの甲子園地方大会~ 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2011/07/08 06:00

スカウトも熱視線を送る関東地区の好選手たち。~逸材たちの甲子園地方大会~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

ドラフト候補の呼び声高い吉本(足立学園)は186cmの長身から投げ下ろす快速球が魅力

 第93回全国高校野球選手権大会の代表を決める地方大会が、沖縄を皮切りに始まった。全国を俯瞰すれば、今春の選抜を制覇した神奈川県の東海大相模など強豪校が揃う関東地区が、今年の高校野球界をリードしている。

 東海大相模は、選抜優勝の原動力になった渡辺勝、臼田哲也、田中俊太の好打と機動力が今夏もカギを握る。

 選抜大会を振り返れば、初回の得点が1回戦の関西戦、2回戦の大垣日大戦、準決勝の履正社戦と3回あり、いずれも1番渡辺か2番臼田が絡んでいる。

 決勝の九州国際大付戦も3回の先取点が決勝点になっており、このとき突破口を開いたのが渡辺の二塁打だった。1番から3番の波状攻撃が東海大相模の生命線であることは誰の目にも明らかである。

 選手に焦点を当てれば、最もスカウトの注目が集まっているのは千葉だろう。

 森和樹(市立柏)はダイナミックなフォームからボリューム感十分のストレートを投げ込み、縦に割れるカーブの角度とキレ味にも目を見張るものがある。

 上沢直之(専大松戸)はアウトローへのストレートの伸びとコントロールが絶妙で、スライダーとカーブの精度も高い。完成度の高さでは頭一つ抜けている。

東海大甲府の高橋周平には、中日、ヤクルトからラブコールが。

 春の段階で最速148kmを記録し、スカウト陣に「千葉では一番速い」と言われているのが鈴木康平(千葉明徳)。順当に勝ち上がれば2回戦で激突する専大松戸戦は全国的にも注目を集めるだろう。

 東京にもドラフト候補がいる。東東京では伊藤拓郎(帝京)の名前がまず連想されるが、春先に調子を落とした伊藤に変わって注目されているのが“下町のダルビッシュ”こと吉本祥二(足立学園)。

 6月に来日したアメリカの高校選抜「アーバン・ユース・アカデミー」戦でストレートが最速148kmを記録、3回を無失点、4三振に斬って取り、スポーツ紙にも大きく取り上げられた。

 野手では東海大甲府の3番、高橋周平(遊撃手)が早くも中日、ヤクルトのスカウト陣からラブコールを送られている。

 昨年までは打席で落ち着きがなかったが、1年経ってゆったりとボールを待てるようになった。打球の速さと確実性から福留孝介(カブス)の高校時代と重ね合わせて評価する向きもあり、「超高校級」の冠は今後もしばらく付いて回るだろう。

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