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熾烈を極める今季ドラフト大胆予想 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

PROFILE

posted2008/10/08 00:00

 今年のドラフトは昨年までと異なり、「高校生」と「大学生&社会人」が分離されず、同時に指名される。分離ドラフトではドラフト1巡選手(大学生&社会人のみに適用されていた「希望枠」も含む)が2人生まれたため、契約金が高くなった。また、資金力のある球団は大学生&社会人のトップクラスの選手を「希望枠」で獲得でき、さらに抽選次第では高校生のトップクラスも獲得可能だった。つまり、従来のドラフト1位選手を同時に2人獲得することが可能だった。それは、さらなる球団格差を生むのではないかと球界内・外から声が上がり、今年から92年まで行われていた統一ドラフト、さらに希望枠なしのやり方に戻された。

 統一ドラフトに変わって難しくなるのは上位選手の予想だ。2位で超高校級右腕のAを指名するつもりだが、在阪球団のBが1位で獲得するという噂もある。それなら1位で獲得するつもりだった大学生捕手Cを2位に回してAを1位にしよう──という指名の変更が現実になる事態も予想される。昨年までは分離して行われていたため、「高校生」「大学生&社会人」の良い選手順に指名していけばよかったが、今年は自分の球団も他球団も、「即戦力志向」なのか「将来性志向」なのか見極めてドラフト会議に臨まなければいけなくなった。つまり、考える要素が1つ増えた。それらを踏まえた上で、次の12人を今年のドラフト1位候補と位置づけた(高校生は9/30現在、プロ志望届済みに限る。数字は身長/体重)。

◇甲斐拓哉(東海大三高・投手・右投右打・183/80)

中学時代に142キロを記録。現在は150キロ超えの超高校級。

◇伊藤準規(岐阜城北高・投手・右投左打・186/72)

MAX147キロと2シーム、フォークなど多彩な変化球を操る。

◇八木亮祐(享栄高・投手・左投左打・179/72)

最終回まで手元で伸びるMAX141キロを投げ続ける本格派左腕。

◇赤川克紀(宮崎商・投手・左投左打・184/87)

甲子園で146キロを記録した大型左腕。柔らかいフォームも◎。

◇上本博紀(早大・二塁手・右投右打・173/70)

黄金集団・早大の切り込み隊長。攻守に天才的なひらめきがある。

◇細山田武史(早大・捕手・右投右打・178/75)

斎藤佑樹(2年)をリードする頭脳派捕手。ベストナインを3度獲得。

◇松本啓二郎(早大・外野手・左投左打・180/78)

走っては一塁到達3・7秒台、守っては右翼からのレーザービーム。

◇岩本貴裕(亜大・外野手・左投左打・182/82)

リーグ通算16本塁打の長打力に早くも広島が1位指名を確約。

◇大野奨太(東洋大・捕手・右投右打・177/77)

二塁ベース上まで1・8秒台の強肩を誇る大学球界ナンバー1捕手。

◇榊原諒(関西国際大・投手・右投右打・175/68)

140キロ台中盤の速球にキレ味抜群のスライダーで打者を翻弄。

◇巽慎悟(近大・投手・右投左打・182/66)

手元でピュンと伸びるストレートと真縦に落ちるスライダーは魔球。

◇野本圭(日本通運・外野手・左投左打・180/76)

都市対抗予選から本戦での本格化で好ライバル・長野久義をリード。

 以上12人に加え、斎藤圭祐(千葉経大付・投手)、近田怜王(報徳学園・投手)、宮本武文(倉敷・投手)、中田廉(広陵・投手)、立岡宗一郎(鎮西・外野手)、中崎雄太(日南学園・投手)、岩見優輝(亜大・投手)、井上雄介(青山学院大・投手)、坪井俊樹(筑波大・投手)、攝津正(JR東日本東北・投手)、長野久義(Honda・外野手)、金無英(四国・九州アイランドリーグ/福岡・投手)の12人が、私の選ぶ上位指名候補だ。1カ月前の予想がどう裏切られていくか、自虐的に楽しませてもらおうと思う。

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