荒川祐輔メジャー挑戦記BACK NUMBER

AAで強くなった、メジャーへの思い 

text by

荒川祐輔

荒川祐輔Yusuke Arakawa

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photograph byYusuke Arakawa

posted2005/06/20 00:00

AAで強くなった、メジャーへの思い<Number Web> photograph by Yusuke Arakawa

 今回のテーマは、「ダブルA(AA)」です。

 昨年、マイナーの仕組みについて書いたと思いますが、覚えていますか??僕は今、AAでプレーしています。AAはAボール(シングルAのことをこう呼ぶことがあります)といろいろな面で大きく違っています。まず、野球のレベル、野球をする上での環境、そして待遇はAボールとは比較にならないほど…。それらについて、ひとつずつ書いていきたいと思います。

 まず「野球のレベル」。

 AAで結果を残した選手は、すぐにでもメジャーでプレーができると言われているぐらいのレベルです。ここで活躍する選手がシーズン中AAAを飛び越えてメジャーに昇格することも珍しくないです。

 AAでは、本当に細かい野球や質の高い野球という物を求められていると、ひしひしと伝わってきます。勝つためには、色々な手段・作戦などを使いますし、投手なら細かい継投をしたりします。Aボールは、さまざまな経験を積ませるためにそこまで勝ちにこだわってないように感じていましたが、AAでは勝つことが全て、のように感じます。もちろん、Aボールが勝ちにこだわりが無いと言ったら、それも違いますけどね。

 次に「野球をする上での環境・待遇」。

 初めてAAのクラブハウスに入ったときに僕は驚きました。なぜかと言うと、今まで経験したクラブハウスは何処も、ただ着替えるだけのロッカールームという感じだったのですが、今回のクラブハウスは、まるで家の中にいるかのように、何でもあるのです。

 食べ物一つとっても、冷凍食品からアイスクリーム、カップラーメンなど。ここで食事が普通に取れるぐらい十分にそろっていますし、飲み物でも冷蔵庫の中から好きなものを勝手に飲めるしと、Aボールのレベルでは考えられないぐらい凄いです。

 また、遠征のときは自分のバックに物を入れておけば、後はクラブハウスの人がバスに積み込んでくれるんです。遠征先の球場に着いてからは、ちゃんと荷物をバックの中から出してくれます。その上さらにロッカーでハンガーにかかっている状態までにしてくれているのには、心底驚きました。

 でも、これだけのことをしてくれるわけですから、クラブハウスの人たちに払うお金もまた、Aボールとは比べ物にならないですけどね…。

 シングルAの中でも、ローAとハイAは違うレベルとされていますが、待遇などにはそれほど違いがありませんでした。しかし、AからAAのレベルの差は凄く感じますね。AAを経験したら、もうAには戻りたくないとみんながよく言っているのには、これだけの差があるからだと納得しました

 この先にあるAAA、そしてメジャーは、いったいどんな世界なのかなと想像ばかりしてしまいます。早くメジャーに上がって、それを皆さんにお伝えしたいと思います。

 では、また。

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