Column from GermanyBACK NUMBER

アリアンツ・アレーナを早く見てみたい! 

text by

安藤正純

安藤正純Masazumi Ando

PROFILE

photograph byAFLO

posted2005/05/09 00:00

アリアンツ・アレーナを早く見てみたい!<Number Web> photograph by AFLO

 バイエルン・ミュンヘンが19度目のリーグ優勝を果たした。第31節(4月30日)、2位のシャルケがホームで引き分けたのに対し、バイエルンは敵地で怒涛の攻撃を見せ4−0でカイザースラウテルンを粉砕したのだ。マガート監督にとっては指導者人生で初めてのタイトルとなった。

 1ヶ月前、バイエルンはシャルケに0−1で破れた。首位に返り咲いたシャルケは半世紀ぶりのリーグ優勝が視野に入ったが、ここから両チームの底力の違いが一気に出た。勝ち慣れているバイエルンはまったく焦らず着実に勝ち星を積み重ねていく。反対にシャルケは降格危機にあえぐチーム相手に不覚を取り、重圧を跳ね返せず自滅した。それはまるで、パンパンに膨らんだ風船から空気が抜けて、見る見るうちに萎むようなものだった。精神面での“免疫”の有無が明暗を分けた格好だと言える。

 すでに来季の選手補強で忙しくなっているバイエルンだが、彼らを取り巻く環境もガラリと変わる。1971年の竣工から34年間ホームグランドとして使っていたオリンピック・シュタディオンでの主催ゲームが今季限りで終了し、来季から新スタジアム『アリアンツ・アレーナ』に移るのだ。

 5月19日に、プレオープニングマッチとしてミュンヘンダービーが、5月31日には正式な開場試合としてバイエルン対ドイツ代表が、そして6月2日にダービーマッチが行なわれる。

 大手保険会社がネーミンルライツを獲得して名づけられたアリアンツ・アレーナはサッカー専用。だがバイエルンの独占利用とはならない。同じ町のライバル、TSV1860ミュンヘンと共同使用だ。TSVも建設資金を拠出したが、建設中にクラブ会長が業者から賄賂を受け取り逮捕されるというオマケまでついてしまった。

 収容人員は6万6000人。6万3000人の五輪スタジアムと比べて大差はない。しかし新築はどこでもそうだが、ビジネスラウンジが格段に整備されていて総収入は大幅にアップする。

 一般の観客席は4つのカテゴリーに分けられている。最高値でもカテ1で65ユーロ(9100円)だ。だが年間シートで売られる枚数が多いので、今後はどの切符も入手が困難になるだろう。

 五輪スタジアム時代は平均4万人強の入場者数だったが、アリアンツは恐らく6万人と予想されている。シャルケもボルシアMGもスタジアムが新築されてから毎試合満員となっているので、バイエルンもこの例に漏れないはずである。

 ところで年間シートだが意外に求めやすい価格設定である。カテ1(バックスタンド正面1階など)は600ユーロ(8万4000円)、カテ2は500、カテ3が400、カテ4が250、そして立見席はたったの120。チャンピオンズリーグなど国際試合だとこの値段に10〜40ユーロが追加される。DFBカップ戦は「時価」だが、CLほどの値段にはならないはずだ。

 ということは、リーグ戦で17、CLで仮に5試合見ても、カテ1だったら600+(5試合×40)で計800ユーロの負担。年間22試合見て、1試合当たり36ユーロ(5000円)は安いと思う。14歳以下の子供はすべて半額だし。

 そういうわけで、私も申し込もうとしたが、「残念ながら年間シートの申し込みは3月で終了しました」の返事。一足遅かった。

ページトップ