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岡田ジャパンがガーナ戦で試した
“世界バージョン”の攻撃型戦術。 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2009/09/10 12:50

岡田ジャパンがガーナ戦で試した“世界バージョン”の攻撃型戦術。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

リスクありで攻めていく“世界バージョン”の攻撃型戦術。

 岡田監督のもと、横浜F・マリノスで2連覇を果たした元日本代表の奥大介氏(現、多摩大目黒高サッカー部監督)は、こんなことを予言していた。

「岡田さんを守備的な監督だと見る人は多いけど、実際は攻撃が好きなんです。4-2-3-1はディフェンスに入ったときのバランスがいいシステムで総崩れしないという特徴があるから、絶対に負けられないアジアでの戦いを考えてのことだと思う。世界に勝つために岡田さんはリスキーなことを考えているはず。まずは4-2-2-2を使ってくると思うけど、最終的には違うシステムを採用する可能性だってあるんじゃないかな」

 指揮官を熟知する奥氏の発言から推測すれば、岡田監督はオランダに大敗を喫したためにシステムを変更したわけではなく、チェンジするタイミングを以前から見計らっていたということだろうか。

 4-2-3-1を捨てるわけではないだろうが、“世界バージョン”のシステムに移行しそうな匂いがしてきた。攻撃重視の2トップ・スタイル。来年の本大会に向けて、その模索が始まりそうだ。

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