不景気の今、最優先事項はチーム存続。現実を見据えよ。
大分を見ていると、デポルに起きた数年前の出来事を思い出す。しかし、欧州と日本の事情がまったく同じわけではない。小さなクラブでも何とかなる社会が、まだ日本には存在している。年間予算で大分を数倍上回る浦和レッズの現状を見れば一目瞭然。上位の力も停滞している。番狂わせの主役になれるチャンスは十分にある。上を望みたくなる気持ちも十分理解できる。
だが、小であることに変わりはない。しかも、日本は未曾有の不景気だ。ひとつ間違えば消滅の危機にさらされる。ファンにとって最も悲しい事態が待ち構えている。それでも「日本一」や「世界」を目指すつもりなのか。やめたほうがいいですよ、と言いたくなるチームは、大分以外にもたくさんある。
自らのサイズに相応しい適正な順位とは。それより現状は上なのか下なのか。費用対効果は、Jリーグを眺めるもうひとつの視点だと僕は思う。
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筆者プロフィール
杉山茂樹
1959年7月8日生まれ。静岡県出身。大学卒業後、フリーのライターとして「Sports Graphic Number」やサッカー専門誌などで執筆するほか、解説者としても活躍中。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「ワールドカップが夢だった。」(ダイヤモンド社)、「サッカー世界基準100」(実業之日本)、「4-2-3-1」(光文社新書)、「日本サッカー偏差値52 」(じっぴコンパクト)などがある。































