Number
780号 掲載記事
ロンドン五輪日本代表内定第1号、射撃の松田知幸(神奈川県警)は金に近い選手の一人
photograph by AFLO
SCORE CARD

ロンドン五輪で金17個?
思わぬ評価に当惑の日本。
~異例のメダル予想の波紋~

松原孝臣 = 文

text by Takaomi Matsubara

photograph by AFLO

 そのニュースは、思わぬ波紋を投げかけた。

 5月23日、英国オリンピック委員会が、来年のロンドン五輪での国別メダル獲得数の予想を公表。その中で、日本が獲得するのは、「金メダルが17、銀メダルは9、銅メダルは21で合計47個」とされていたのだ。この数字に、日本オリンピック委員会(JOC)の関係者は、驚きを隠さない。

「どういう根拠から出したのか。どういう意図があって予想を行なったのでしょうか」

 たしかに、開催国のオリンピック委員会がメダル予想を発表するのは異例のことだが、それ以上に戸惑いを生んだのは、国内での見方とのギャップにある。

 JOCはロンドン五輪での目標として、金メダル15~18個を掲げている。だが、JOC内部でさまざまなデータから分析したところ、現状で獲得できる金メダルは10~12個。「強化が少し遅れています」(上村春樹JOC強化本部長)と、危機感を募らせているところだった。

金17個の内訳は、柔道8、レスリング3、競泳3、射撃2、体操1?

 それに対し、伝えられた予想の金メダル17個は、東京、アテネ五輪の16個を上回る史上最多の数字であり、メダル総数の47個も最多である(参考までに、アテネは金16、銀9、銅12、北京では金9、銀6、銅10)。だから、「過大評価では」「これで楽観視したくない」と、戸惑うことになったのだ。

 いずれにせよ、予想は予想にすぎない。JOCの厳しい認識はあるものの、柔道をはじめ、昨シーズン、好成績を収めた競技に加え、先の世界選手権などで健闘を見せた卓球、徐々に地力をつけている体操女子など、どこまでメダルに肉薄できるか、ロンドンへ向けて楽しみな競技も少なくはない。五輪プレ・イヤーの今シーズンからは海外勢も本腰を入れてくるだけに、ここからの強化の成否が、ロンドンにつながっていくことになる。せっかくの高評価を励みにしていきたいところだ。

 ちなみに、金メダル17個の内訳は公開されていないが、英国オリンピック委員会が予想の根拠にしたという昨年の国際大会などの成績からすれば、柔道で8個、レスリングで3個、競泳3個、射撃2個、体操で1個――というのが、関係者たちの見方である。

■関連コラム► 内村航平の歴史的価値。 ~日本選手権で見せた世界最高峰~
► 成長する女子ボクシング。金メダル獲得の快挙。~“スーパー少女”たちが担う未来~

関連アスリート・チーム

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • deliciousに追加
その他スポーツ トップへ ナンバーウェブトップへ

SCORE CARD バックナンバー

ランニング特集 『Number Do』 第2号発売中! 見つけよう私の健康ノウハウ「カラダStylen for MEN」
言わせろ!ナンバー最新の投稿
W杯王者ドイツと欧州CL王者レアル・マドリー、もし戦ったら勝つのは?
ドイツ代表

やっぱり2-2ぐらいでしょ!? 私はドイツvs南米クラブチャンピオンをみてみたいです。すべて読む

tanさん
2014/07/26 21:37
に投稿
高校野球、甲子園大会でのタイブレーク導入に賛成? 反対?
反対

今回のタイブレーク導入について国民会議といっては少々オーバーだが、高野連に限らず一度様々な方面の人を読んで真剣に議論してみ  …すべて読む

スターマンさん
2014/07/26 17:47
に投稿
言わせろ!ナンバーについてお題をもっと見る
  • NumberはW杯期間中“週刊誌”になります!
最新号表紙
PLUS
7月24日発売
<永久保存版> ブラジルW杯総集編