NumberEYESBACK NUMBER

ACLベスト8進出の
セレッソが挑む茨の道。
~日本勢唯一の勝ち残りとして~ 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

PROFILE

photograph byAFLO

posted2011/06/14 06:00

ACL初出場ながら、国内の期待を一身に受ける立場となった

ACL初出場ながら、国内の期待を一身に受ける立場となった

 やはりAFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)のラウンド16は、日本勢にとって鬼門と言わざるをえない。とりわけ、鹿島、G大阪にとっては、だ。

 ACLが現行の大会方式になって、今年で3年目。前記2クラブはともに3年連続でラウンド16、すなわち、決勝トーナメント1回戦で敗れている。今年はさらに名古屋も加わり、3クラブがラウンド16で敗退する相性の悪さである。

 その結果、日本勢3年ぶりのアジア制覇の可能性は、唯一勝ち残ったC大阪に託されることになった。

 ACLは、広大なアジア全域においてホームアンドアウェー(決勝とラウンド16のみ一発勝負)で行なわれる過酷な大会である。加えて、Jリーグも並行してこなさなければならないのだから、ACL初出場の、しかも昨年J1に昇格したばかりのクラブが、ベスト8までたどり着いたことは称賛に値する。

 しかも、C大阪のラウンド16は万博競技場での大阪ダービー。敵地でG大阪を倒しての勝ち上がりは、伸び盛りの選手が多いクラブらしい勢いを感じさせた。

ショートパス主体の攻撃は、中東勢のカウンターの餌食となる危険も。

 だが、若さゆえの勢いとは、得てして経験不足と表裏一体の関係にある。C大阪で国際経験が豊富と言えるのは、ワールドカップと五輪に出場している、キャプテンの茂庭照幸くらい。これから先に控える難敵との対戦を考えると、不安は大きい。

 また、乾貴士、ホドリゴ・ピンパォンなど、技術に優れたアタッカー陣が作り出すパスワークは、C大阪の最大の武器であり、魅力でもある。この攻撃がアジアを制することになれば、実に痛快ではある。

 しかし、ショートパス主体で中央突破に偏りがちな攻撃は、対アジア向きとは思えない。特に、割り切ってカウンター狙いに徹することができる、中東勢の格好の餌食となる危険性は高い。

 実際、ベスト8の顔ぶれを見ても、優勝までの道のりが極めて険しいものであることは明らかだ。

<次ページへ続く>

【次ページ】 2連覇中の韓国勢など実績十分のクラブが揃うベスト8。

1 2 NEXT
1/2ページ

ページトップ