荒川祐輔メジャー挑戦記BACK NUMBER

「帰ってきた」スプリングトレーニング。 

text by

荒川祐輔

荒川祐輔Yusuke Arakawa

PROFILE

photograph byYusuke Arakawa

posted2005/04/22 00:00

「帰ってきた」スプリングトレーニング。<Number Web> photograph by Yusuke Arakawa

 今年もまた、WEBを通じて僕のコラムをお伝えすることになりました。引きつづき、皆さんにいろいろなアメリカの野球をお伝えできればと思っているので、今年も一つよろしくお願いします。

 今年一回目のテーマは「スプリングトレーニング」。これについて話さないと野球シーズンが始まった気になりません。

 今年も始まったスプリングキャンプ。僕もロッキーズで3年目を迎えることになりました。1年目はスプリングキャンプ中に契約したこともあって、キャンプには参加していませんでした。ですのでキャンプは今年が2回目となります。2回目なので環境には慣れているんですが、去年一緒に戦ったチームメイトが解雇されていたり、新しい選手が入ってきたりなど、プロの厳しさが初日から伝わってきました。でも、久し振りにチームメイトに会うと自然と笑顔が出てきて、やっと今年一年が始まるんだなという気持ちにもなりますね。

 コーチやスタッフからも、スプリングキャンプにおかえりと言われます。ここからが今年1年のスタートなので、このオフにしっかり練習してきたことを首脳陣にアピールして結果を残していかなければ、と思っています。

 去年のコラムでも書きましたが、これから1ヶ月は毎朝6時起きという規則正しい日々の始まりになります。アメリカのキャンプは、日本のキャンプよりも朝が早いんです。全体練習をする前に個人で練習し、その時はコーチも出てきて選手に指導をしてますからね。

 去年に比べて全体練習の内容も変わり、投手のメニューは基本的にメジャーと同じになりました。ピッチングの仕方なども、去年までは違っていたメジャーとマイナーのやり方を今年からは一緒にすると決まりました。マイナーの選手だから、とメジャーと区別をすることはなくそうとしたということです。

 ここで少し、アメリカのキャンプの練習内容を紹介したいと思います。

 僕は投手ですが、投げる日と投げない日とでは練習する内容は違います。投げる日はピッチングとPFP投内連携(投手と内野手の連係プレーの練習)のこと・バント処理・牽制練習(サインプレー)をやり、投げない日は、バント練習・バスター練習・エンドラン練習・走塁をします。投げる日も投げない日も4つのグループに分けられ、4つのステーションを決められた時間で移動しながら2回りします。だいたいひとつのステーションは15分ぐらいです。時間でそれぞれの練習が決められているので、無駄もなくスムーズに練習をこなせますね。でも、オープン戦が始まるとまた練習内容は変わっていきます。

 また、皆さんもご存知だとおもいますが日本でプレーしていた選手がふたりロッキーズに入ってきました。元ジャイアンツでプレーしていたレイサム外野手と中日や横浜でクローザーとして活躍していたギャラード投手です。ギャラード投手は、メジャーのキャンプに行っているのであまり話すことはないですが、レイサム選手はロッカーが近いので日本での話や日本の野球について色々話をしています。ふたりとも口を揃えて「日本の野球選手はマイナー選手を含めてお金持ちだ」と言っていますよ。あと、日本の野球はレベルが高いとも言っていました。自分がほめられているわけでもないのに妙に気持ちが良かったです。

 そして、日本の野球にはパワーが足りないとも言っていました。

 パワーではアメリカ人にどうしても勝てない気がしますけど、バットに当てる技術なんかは日本人の方が高いと僕は思います。

 今年も、こういった野球についていろいろな情報をお伝えしていければ、と思います。

 では、また。

ページトップ