2月1日、プロ野球12球団の春季キャンプが一斉にスタートした。
キャンプ序盤の見どころは新戦力の動向である。新入団選手、特に新人選手の力量がどれほどのレベルにあるのか、メディアやファンはこぞって注目する。
今年は埼玉西武ライオンズの高卒新人・雄星が注目の的となっている。2年前の中田翔、3年前の田中将大など、その年の目玉に注目するのが今のスポーツメディアの風潮である。個人的には雄星は焦らずじっくり育ててほしいと願っているが、渡辺久信監督が「(南郷に)連れて行かなかったら、みなさんが大変じゃないですか?」とコメントしたように、目玉選手にとってこの時期の報道過多はどうしても避けられない。
新人のキャンプ不参加となった楽天と横浜のチーム事情。
今年のキャンプの一軍参加メンバーの顔ぶれを見ていると、新人選手の数が多いように思えた。これも、「雄星効果」と結び付けて考えていたが、実際、トータルで見ると昨年とさほど変わりはない。ただ、各チーム間での増減が激しく、チーム事情が反映されているのがみて取れる。
たとえば、昨年の楽天は井坂、藤原、井上の新人3選手が一軍キャンプに参加していたのに対し、今年はひとりもいない。これは野村前監督とブラウン監督の違いと読み取っていい。
育成を重視するブラウン監督は広島時代、戦力になってもおかしくなかった1年目の前田健太を、1年間一軍マウンドに上げなかった指揮官である。それが2年目以降の前田健の活躍を促したし、今や彼は立派なローテーションピッチャーに成長した。
このほかで目につくのは横浜。
昨年の5人から今年は一軍にひとりも抜擢していない。昨シーズン後に、FAやトレードを2度実践したチーム事情から、方針が「育成」よりレギュラー陣による「強化」を重視したものになっていることがうかがえる。キャンプではチームの基盤を固めたいのだ。去年のキャンプで一軍だった2年目の5人のうち4人は今年も一軍キャンプに選ばれているし、このほかにも、4年目の梶谷隆幸や高森勇気ら伸び盛りの若手もメンバー入り。生え抜きの中堅やベテラン、移籍組、若手と入り混じってチーム強化に動いている。いかに横浜が変貌できるのか、このキャンプでの注目の一つだ。
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筆者プロフィール
氏原英明
1977年ブラジル生まれ。奈良大学を卒業後、地方新聞社でのアルバイト勤務を経て、フリー活動を開始。高校野球を中心に活動を続けるが、野球を通じた人間性、人生観を伝え続け、Numberのほかに野球専門誌で活躍。WEBの世界でも「人間力×高校野球」(高校野球情報.com)と題したコラムを連載している。
































