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苦手とする6月を越えられるか?
好調の福留孝介、MLB4年目の真価。 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2011/05/30 10:30

苦手とする6月を越えられるか?好調の福留孝介、MLB4年目の真価。<Number Web> photograph by Getty Images

福留孝介は5月7日のレッズ戦で、自身メジャー2度目となるサヨナラ安打を放ちチームメイトに祝福を受けた

 ここ最近、MLBでプレーする日本人選手の苦闘が続いている。

 レッドソックスでは松坂大輔投手が故障者リスト入りし、岡島秀樹投手は戦力外通告を受けた。メッツでは五十嵐亮太投手が再びマイナーに降格させられ、ツインズの西岡剛選手とブルワーズの斎藤隆投手は故障者リストに入ったまままだ復帰できていない。アスレチックスの松井秀喜選手も交流戦の影響もあり不調のため出場機会が減少している。

 現状では、毎試合出場している選手の方が限られてしまっているという寂しい状態に陥っているのだ。

 そんな中、ここまで奮闘している選手の1人がカブスの福留孝介選手だろう。

 チームは昨年途中から4外野手制を導入しているため、左投手の時は先発から外れているが、それでも5月23日現在で打率.310と4外野手中2位の好成績を残している。出場機会が制限され打撃状態の維持が難しい中、健闘しているといえる。

飛球からゴロへ。変化する打撃の質。

 今年が契約最終年である福留にとって重要なシーズンであるのは間違いないが、データ上でも今シーズンの打撃に大きな“変化”が現れている。次の表を見てほしい(5月23日現在)。

シーズン 本塁打 長打率 GO/AO
2008年 10 .379 1.22
2009年 11 .421 1.34
2010年 13 .439 1.30
2011年 0 .345 2.35

 GO/AOは以前にも取り上げたことがあるが、飛球によるアウトを分母、ゴロによるアウトを分子にして算出するデータだ。今年はかつてないほどゴロの打球が増えているのがわかる。

 さらに長打率も昨年と比較すると1割近く落ちており、今年の福留の打球は明らかに質が変わっているのだ。

【次ページ】 スイングを極力コンパクトにして確実性を増す工夫を。

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