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日本のFWに、もっとフィジカルを。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byToshiya Kondo

posted2009/04/25 07:00

日本のFWに、もっとフィジカルを。<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

日本代表にほしい、本物のフィジカルの強さ。

 他にもマルキーニョスやウェズレイなど、日本でゴールを量産する外国人FWたちは、きまって鍛え抜いたフィジカルによって、自分のテクニックをより怖いものにしている。

 今の日本代表を見ると、「コンビネーション」と「ドリブル」についてはトライしているが、いささか「フィジカル」を軽視しているように感じてしまう。“悪い意味での0トップ”なんて揶揄されるのも、そのあたりが原因だろう。

 浦和のフィンケ監督は、第5節の名古屋戦後、こう語った。

「エジミウソンとポンテの特徴を考えると、(前半途中に田中達也が負傷退場したとき)原口を入れるのが一番いいと思った」

 フィンケ監督は、「コンビネーション」(ポンテ)、「ドリブル」(田中達也or原口)「フィジカル」(エジミウソン)という“三角形”を大切にしているように見える。

 日本代表は長所であるパスサッカーを生かすためにも、もう少しフィジカルという引き出しについて考えるべきではないか。三角形のバランスが整うほど、相手に左右されずにゴールを決められるチームになるはずだから。

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