限られた資金でつくる理想のチームを考える。

　今年、平均年俸は4年連続で増加し、1億円プレーヤーは80人を数えたものの、この好景気は今年までだろう。

　開幕して1カ月、両リーグとも観客動員数が減っているだけでなく、球場での客単価(球場で一人あたりいくらお金を使うか)が減少傾向にあるという。

　東日本大震災の影響から、プロ野球界も逃れることは出来ない。

　来季は基本給が抑えられ、出来高の金額も減っていく。そうなれば、さらに経済的効率のいい編成が各球団に求められることになる。

　原資が限られていたとしても、知恵を絞れば生きのいいチーム作りは出来るということは、冒頭に挙げたランキングを見ても明らかだ。

　見方によっては、面白い時代なのだが、個人事業主である選手にとっては大変な時代に突入する。