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丸山、メジャー初Vへの課題は"パット"にあり。 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

photograph byTaku Miyamoto

posted2004/07/15 00:00

丸山、メジャー初Vへの課題は

 「足りないものは勇気ですね……」

 丸山茂樹はそう言った。

 今年の全米オープン。丸山は2日目に首位に立ち、3日目は今季マスターズの優勝者、フィル・ミケルソンと最終組でスタートした。その3日目は、74の4オーバーで4位に後退してしまったが、それでも首位とは3打差。十分、優勝圏内だ。だが、最終日も強風と難グリーンに苦しめられ、最終的に首位と8打差。メジャー自己最高の4位入賞とはいえ、掴みかけた悲願のメジャータイトルは、するりと丸山の手から滑り落ちた。

 '02年の全英オープンで丸山は5位タイになっている。このときの優勝決定は上位4人によるプレイオフにまで持ち込まれた。丸山は、そのプレイオフに1打差で加われなかった。

「優勝までの距離」という点では、今年の全米オープンよりも、2年前の全英オープンの方が近かったと言えるはずだ。だが、丸山の分析は異なる。

「全英オープンのときは、結果的にそのポジションにいたという感じ。でも今回は、優勝を狙って3日目、最終日という試合を迎えた。その中での4位は、ある意味では満足です。でも、悔しさは全英のとき以上です」

 丸山は、これまで世界4大メジャーを26試合戦ってきた。まず、予選を突破する。次は本戦で上位を目指す。そういうステップを繰り返しながら、丸山は優勝を本気で勝ち取るゴルフを今回初めて経験した。そう、別の領域に入り込んだのだ。そして4位となった。

 では、栄冠を勝ち取る者と丸山とは、どこが違うのか。丸山には、何が足りないのか。

 その答えは「勇気」だった。

「戦って実感したことですが、ショットはほとんど差がないと思うんです。問題はパッティング。例えば、こうやってメジャーで優勝争いをしている中で、速い下りからでも打てるか。上りの距離をしっかりと打ち切れるかどうか……。これは勇気だと思うんです。僕より上位の選手は、手前でボールが垂れない。つまり打ち切れているんです。簡単なようですが、これには勇気が凄く必要なんです。この勇気が、もう少し僕にないと……」

 次のメジャーは15日から開催される全英オープン。会場のロイヤルトルーンでは、'97年大会で10位に入っており、相性は悪くない。丸山の「勇気」あるパットに期待したい。

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