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スター軍団ドミニカに“最高の投手”が加入か。 

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津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2009/02/26 00:00

スター軍団ドミニカに“最高の投手”が加入か。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 いよいよ第2回WBCの開幕まで約2週間と迫った。参加する16チームのなかで、最も豪華な顔ぶれが揃いそうなのはドミニカ共和国だ。前回も出場したD・オルティス(Rソックス)やA・プホルス(カージナルス)らの大砲が今大会も主軸として顔を揃えるのは確実で、J・レイエス(メッツ)や、H・ラミレス(マーリンズ)ら若手も豪華絢爛。1次候補全員がメジャー経験者という、正真正銘のドリームチームが結成される見込みである。

 その豪華な暫定メンバーに、所属チームが記されないまま一人の大投手が名を連ねている。サイ・ヤング賞を3度も受賞し、かつては“最高の投手”と称されたペドロ・マルティネスだ。肩の故障などで近年は思うような成績を残せず、昨季も5勝6敗、防御率5.61と首脳陣を落胆させた。今オフFAとなったが、金融危機の影響もあって、現時点でどの球団からも正式なオファーが届いていない。

 ただクーザ代理人によれば「もう痛みもなく、いい感じだ。メッツ移籍以来、最高の仕上がり」だという。春季キャンプまでに所属が決まらなければ、母国代表としてWBCで好投し、ショーケースにする目論見だ。

 代表チームの投手陣としても、もしもペドロが本調子を取り戻せば必要不可欠な戦力になり得る。E・サンタナ(エンゼルス)、E・ボルケス(レッズ)、F・カーモナ(インディアンス)と出場が予定される若き先発三本柱は頼もしいが、前大会と同様にリリーフ陣がアキレス腱となる危険性を孕むだけに、チーム最年長のペドロが加入することで精神的な支柱になることは間違いない。

 日本代表よりも一足早く、ドミニカ代表は1月下旬から国内で合宿をスタートさせた。ペドロも参加しオルティスらとともにスター軍団の一員として汗を流している。代表監督はフェリペ・アルー。ペドロがメジャーで先発に定着した1994年に、エクスポズで監督をしていた旧知の仲だ。当時は地区首位を快走しながらも悪夢のストライキで“世界一”は叶わなかった。今度こそペドロは、アルー監督とともに真の世界一を成し遂げられるか。そして、それを契機に復活の狼煙を上げることができるだろうか。最終ロースターは2月24日に発表される。

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