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“ミネソタの星”マウアー、
10年契約で残留か!?
~MLB史上最長の契約なるか~ 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

PROFILE

photograph byYukihito Taguchi

posted2010/02/18 06:00

昨季はイチローとの熾烈な争いを制し、3割6分5厘で2年連続3度目の首位打者を獲得

昨季はイチローとの熾烈な争いを制し、3割6分5厘で2年連続3度目の首位打者を獲得

 ツインズの本拠地があるミネソタ州ミネアポリスはこの時期、最高気温ですら氷点下という北米有数の寒冷地域だ。だが春季キャンプまで残り半月と迫った2月1日、その寒さを打ち消すようなホットな話題が飛び出した。

 今季限りでFAとなるジョー・マウアー捕手が、チームとの10年契約に基本合意したと地元テレビ局が一報を流したのだ。これに先立ってガーデンハイア監督も「オーナーやGM、そしてファンに至るまで、みんなの見解は一致している。きっと望み通りになると思うよ」とコメント。今季のツインズにとってこれ以上ない、幸先の良いニュースとなった。

新球場への移転が“史上最高の捕手”引き留めの要因に。

 球団にとってマウアーの引き留めは至上命題だった。捕手として史上最多3度の首位打者を獲得し、昨季はMVPも受賞。加えて練習熱心で品行方正という非の打ちどころのないスーパースターで、地元出身のマウアー自身も「ここには特別な思いがあるんだ」とかねてから愛着を明言していた。ただ球界屈指の低予算球団でもあるツインズは、2年前のオフにもハンターやサンタナを手放した苦い歴史がある。正捕手が高齢化したヤンキースやレッドソックスへの流出はやむなしとも囁かれていた。

 だが今春に新球場「ターゲット・フィールド」がオープンすることが好材料となった。27年間使用した旧球場では公式戦でも空席が目立つことは日常茶飯事だったが、新球場への移転にともない大幅な収益アップが見込まれる試算が出ている。それに拍車をかけるためにも目玉を失うわけにはいかないと、経営陣も過去になく本腰で引き留め工作を講じていた。またマウアーのシャピロ代理人が、かつて1球団で現役を全うしたパケット(ツインズ)、パーマーやリプケンJr.(ともにオリオールズ)を顧客にした、球団と選手の良好な関係を重視する安定志向のエージェントであることも大きく影響を及ぼしているようだ。

A・ロッド、ジーターと並ぶ、MLB史上最長契約の成立なるか。

 現時点で球団からの発表はないが、キャンプが始まる頃には何らかの動きがあると複数メディアも報じている。契約が既報通り10年ならばA・ロッドやジーターと並んでメジャー史上最長。“史上最高の捕手”が真のホームタウンヒーローとなって、新球場での第一歩を踏み出すことをミネソタのファンは待望している。

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