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日本代表監督が一新、デ杯、フェド杯の今後。 

text by

吉松忠弘

吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu

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photograph byHiromasa Mano

posted2005/01/20 00:00

日本代表監督が一新、デ杯、フェド杯の今後。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

 2005年の男子国別対抗戦デビスカップ(デ杯)と女子国別対抗戦フェドカップ(フェド杯)の日本代表監督が新たに決定した。デ杯は竹内映二監督、フェド杯は植田実監督が初めて采配をふるう。テニスは、4大大会を頂点としたツアーの個人戦が基本だが、団体戦のデ杯とフェド杯は、その国の力を把握する指針となる。国際テニス連盟(ITF)は、個人の世界ランキングと同様に、デ杯、フェド杯の結果で国別の世界ランキングを発表している。日本は最新で、デ杯が21位、フェド杯が12位だ。また、個人戦と違う団体戦の魅力は、同じ国の応援ということで、ファンが感情移入しやすいところにある。強豪国での両大会の盛り上がりは、その国のテニス人気とも直結している。

 デ杯は、最上位が16カ国の世界グループで、その下に3地域に分けたゾーンがある。日本は、'04年アジアオセアニアゾーン1部2回戦で、宿敵インドに74年ぶりの勝利を挙げ、'98年以来6年ぶりに世界グループとの入れ替え戦に進出した。しかし、チリに完敗。'05年もアジアオセアニアゾーン1部で戦う。竹内新監督は元日本テニス協会専任コーチ。'96年ウィンブルドンで、伊達公子をベスト4に進出させた指導力に期待がかかる。同協会退任後は、日本では珍しい選手養成特化型の「竹内庭球研究所」を創設し、選手育成に力を注いでいる。監督として当面の目標は、世界グループへの復帰と代表の若返りだ。鈴木貴男、本村剛一の二枚看板は、すでに28歳と31歳。しかし、2人を脅かす若手が育っておらず、世代交代は頭が痛い問題だ。

 一方のフェド杯は、'05年から世界グループ16カ国が8カ国ずつの2部制となる。日本は2部で戦うが、植田新監督に課せられたのは、日本が苦手とするクレー(土)コートの克服だ。日本で戦えば、得意なハードコートを選択できるが、敵地となると、欧州、南米の強豪国はほとんどクレーが舞台となる。'04年のアルゼンチン、ブルガリアともに敵地での対戦となりクレーが舞台だった。'05年世界グループ2部初戦のチェコも敵地開催で、クレーが予想される。植田監督は、日本オリンピック委員会のスポーツ指導者海外研修員として、スペインに2年間在住した。スペインは、クレー大国であり、そこで学んだ対策が、いかに指導に活かされるかがカギとなる。

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