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2007年も激戦必至。米女子ツアーを見逃すな。 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2007/01/25 00:00

2007年も激戦必至。米女子ツアーを見逃すな。<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

 選手は、いつも不安と自信の狭間で揺れ動く。昨年、いい成績を残せたからといって、今年もそれと同じ成績を残せる保証はない。だから、その恐怖を拭い去るために鍛錬し、自分を進化させる手立てを探り当てようとするのだ。

 「前は上だけ見ていればよかったのに、いまは下からグイグイとのし上がってくる若手も侮れない」と、昨シーズン中に言っていたのは丸山茂樹だった。米男子ツアーは、タイガー・ウッズの圧勝に見えるけれど、実は、そのウッズだって、いつ無名の若手に追い上げられるか解らない状況なのである。それほど米ツアーの層は厚く、選手の力は拮抗している。

 そしてそれは米女子ツアーも同じだ。

 ちょうど1年前までは、アニカ・ソレンスタムが圧倒的な強さを見せ、誰も追いつけない状況だった。けれども、5年連続で賞金女王だったアニカの昨年の賞金ランキングは3位。2位はカリー・ウェブ、初の賞金女王となったのは25歳のロレーナ・オチョアだった。

 オチョアはメキシコで生まれ、アリゾナ大学時代に2年連続でNCAA最優秀選手となった。'02年に中退し、米女子の下部ツアーに参戦して10戦で3勝を挙げ、同年の賞金女王、最優秀選手、最優秀新人を獲得して、レギュラーツアーのシード権を確保。参戦4年目となった昨年は年間6勝するなど大活躍し、AP通信の年間最優秀女子アスリートにも選ばれている。

 '07年の米女子ツアーも昨年同様、し烈な争いとなるはずだ。オチョアの他にも、ピンクパンサーといわれる20歳のポーラ・クリーマー、22歳のナタリー・ガルビスなど有望な若手が目白押しだし、パク・セリ、キム・ミヒョン、ジオン・ジャンといった韓国勢も元気がいい。無論、アニカの巻き返しも期待される。

 では、気になる宮里藍は、昨年は叶わなかった米女子ツアーの優勝を果たせるだろうか。昨シーズンが終わってから、何度もこの質問をされたが、技量が加速度的に進歩している宮里には、その可能性が十分あると僕は思う。しかも、いまの宮里は上に目標を置いて猛進できる立場にいる。群雄割拠で、立ち止まる時間を与えてくれない状況にツアーがあるからこそ、追い上げる宮里にもチャンスは大きいと思えるのだ。

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