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名門ドジャースが突如経営危機に!!
発端はオーナー夫妻の離婚騒動? 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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posted2011/05/03 08:00

名門ドジャースが突如経営危機に!!発端はオーナー夫妻の離婚騒動?<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャース、現オーナーのフランク・マッコート氏。不動産王として名を馳せたが、離婚訴訟で巨額の負債を抱えていることが判明した

前々代オーナーは「信頼は完全に失墜した」と痛烈批判。

 さらに、離婚訴訟に提出された書類で明らかになったことだが、2009年時点で4億3000万ドル以上の負債があることが判明。今年に入り、FOX社から今後の放映権料を担保に2億ドルを借り入れようと試みたがMLBから拒絶されていた。にもかかわらず結局、個人的なローンというかたちで3000万ドルをFOX社から借り受けたと地元紙が報じた。

 セリグMLBコミッショナーが声明で「今回の措置はドジャースの運営と財政に関して深い懸念を抱いたためのもの」としているのも、この一連の流れを見てきたからだろう。

 コミッショナーばかりではない。前々代オーナーのピーター・オマリー氏(野茂英雄氏が1995年にドジャース入団当時のオーナー)も昨年末に地元紙を通じて「オーナーに対するファン、ロサンゼルスの信頼は完全に失墜した。すぐにオーナー職を辞するべきだ」と強烈な批判を公表している。

無料グッズも効果なし!? 止まらないファン離れ。

 オマリー氏の言葉通り、確実にファンはドジャースから離れている。

 地元紙が報じたところでは、2007年に年間チケット購入者は2万7000人いたのだが、今年は1万7000人まで減っているという。また3月31日にはドジャー・スタジアム駐車場でドジャース・ファンがジャイアンツ・ファンに重傷を負わせるという襲撃事件が起きた。にもかかわらず、その直後にマッコート=オーナーが「ドジャー・スタジアムは安全な場所だ」と発言したことで、さらにファンの非難を浴び、ますます客足を減らしている。

 下記は直近のドジャー・スタジアム(5万6000人収容)の観客動員数だ。

4月14日 3万4288人
4月15日 3万6282人
4月16日 3万1614人
4月17日 2万7439人
4月18日 2万8292人
4月19日 4万1596人
4月20日 2万9473人
4月21日 3万711人

 昨シーズンのドジャー・スタジアムの1試合の平均観客動員数はメジャー3位の4万3979人。上の数字がどれほど低迷ぶりを示唆しているかがわかるだろう。

 しかも4月19日は毎年恒例となっている、ファン全員にドジャース・デザインのフリース製毛布を無料配布する日だったにもかかわらず満員にすることができなかったという。チーム関係者は大きなショックを受けたはずだ。

【次ページ】 現オーナーはMLBの強硬措置に対して徹底抗戦の構えも。

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フランク・マッコート
ロサンゼルス・ドジャース

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