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マットを席巻する浜口ジム出身レスラー。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

posted2008/11/20 00:00

 プロレス大賞選考会が近い。新人賞選考の規定はデビュー3年以内の選手。ヘビー級は不作でも、軽量級は明日を担う好ファイターが続々現れた今年、プロレスの予備校、アニマル浜口トレーニングジム出身の若手選手の活躍が際立っている。

 一番手は全日本のKAI(境敦史)。昨年2月にメキシコでデビューしたばかりの25歳だ。この夏、世界ジュニアヘビー級王者土方隆司に挑戦して名前を知られるようになった。9月に浜口ジムの先輩、小島聡に懇願して、同期の大和ヒロシも加え新ユニット「F4」を結成、尖兵となってタッグ戦線で大暴れしている。度胸の良さと高い打点の飛び道具を持つことから、早くも“ハマのロケット”と呼ばれる人気ぶり。2年足らずのキャリアでメインに抜擢されたのだから、周囲の期待はすこぶる高い。ベルトを巻く日も近いだろう。

 新日本の内藤哲也は、浜口ジムで5年間もトレーニングを積んで、'06年5月にデビューした苦労人。日体大レスリング部出身の裕次郎と「ノーリミット」を結成し、タッグチームで現在売り出し中だ。10・13両国国技館でP・デヴィット、稔組からIWGPジュニア・タッグ王座を奪取し、その勢いに乗って“秋の本場所”G1タッグリーグ戦に初出場、大健闘を見せたばかりである。

 新人賞の基準で内藤はギリギリの線にあるが、KAIとともにノミネートされてくれば、今年の新人賞争いは実に興味深くなる。

 新日本にはもう一人、今年の7月6日に後楽園ホールで初マットを踏んだばかりの吉橋伸雄がいる。デビュー戦の相手は浜口ジムで同期の内藤。一矢報いようと必死になって追い上げている。

 女性に人気のドラゴンゲートでは、全日本に入団した近藤修司ばりのパワーファイター、鷹木信悟がドリームゲート王者になったばかりだし、ゼロワンMAXにも、ステップアップを目指して植田直幹から改名した植田使徒がいる。

 気合親父の浜口会長は「団体の選択は本人の意思にまかせている」と語るが、ジム出身の若い選手の出世争いが、そのまま業界の新しい風となる。沈滞ムード打破のためにも、彼らの頑張りに期待したいところだ。

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