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神戸のシーズンは終了。負けて誓った来季の雪辱。 

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byShinsuke Ida

posted2005/02/17 00:00

神戸のシーズンは終了。負けて誓った来季の雪辱。<Number Web> photograph by Shinsuke Ida

 「久々に楽しかった。これだけ球を動かして勝ったのは……フラットラインを導入した年('99年度)以来かな? やってて嬉しくなってくるゲームでした」

 聞いてる方もハッピーになる台詞を口にしたのは1月23日、NECを破った神戸製鋼の元木由記雄だった。トップリーグでは前年の優勝から5位に転落。このマイクロソフト杯で優勝しなければ日本選手権にも進めずシーズン終了という瀬戸際の一戦に、元木はSOで登場。51―16の完勝にチームを導いたのだ。

 「負けたら終わりという危機感があるとやりやすい。トップリーグが終わってから戦い方の大枠を決めて、やっと良くなってきたんですよ。やっぱりある程度の型がないと、臨機の判断も何もないから」

 しかし、翌週の準決勝では東芝府中に0―41で敗北。神鋼の'04

シーズンは終わりを告げた。完封負けは新日鉄釜石に伝説の「13人繋ぎトライ」でV7を決められた'84年度社会人大会決勝(0―22)以来20年ぶりの屈辱だ。

 「でも0点ってことは気にしすぎなくていいと思う」。平尾誠二GMは思いの外明るかった。

 「今のラグビーでは30〜40点くらいの力の差は1年で逆転したりする。今年はツキもなかったし、ケガ人が出て練習のレベルが上がらなかった。でも来年は9人の新人が入るし、今年を底にして、また右肩上がりで行ければ」

 冒頭の元木も言った'99年度。社会人大会準準決勝で神鋼は42―0で東芝を破っている。「今日はそれをやり返された感じ」。大畑大介はサバサバした顔で振り返った。その年、神鋼は5年ぶりの優勝を飾り、前年まで日本選手権3連覇を続けていた東芝は、そこから3シーズンの低迷を経て王座に戻ってきたのだ。

 「このまま終わるのは簡単。でも歴史は繰り返すというし、東芝はそこから這い上がった。次は僕らがやり返す番です」

 13日のMS杯前夜祭。乾杯に立った森喜朗前首相は2011年W杯招致と欧州遠征の惨敗について、「今、代表にいる選手が'11年に戦うわけじゃない。高校生に期待してます」と発言。元木や大畑、箕内拓郎ら、出席していた代表選手たちを凍りつかせた。

 「ヒドいですよね。あんなこと言われたら、意地でもそれまでやらなアカン」と大畑。'11年W杯のとき、大畑は35歳……大丈夫。今が絶頂(!)の村田亙より若いのだ。見返してやれ。

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