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鈴鹿から富士へ、新・日本GPプレビュー。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2007/09/20 00:00

 新富士スピードウェイが、20回続いた鈴鹿サーキットにかわって今年第15戦日本グランプリを開催する。決勝は9月30日。いままでよりも時期が早く、10月前に行われるのは初めて。この日程もそうだが、コース特性も鈴鹿とは全く違うタイプで、何もかもが変わってくる。

 '76年と'77年に旧富士で2回行われたあと、30年ぶり。自分はあの現場にいたひとりなので、感慨深いものがある。もともと“スピードウェイ”という名称がついているように、アメリカ指向のオーバルレースを意識していたのが路線変更され、超高速コースとして完成した。現在のニューレイアウトもF1サーキットとしてはメインストレートが最長となる1475mもある。あのイタリアGP・モンツァの約1.5倍だ。昨年9月デモ走行に来たF・アロンソも「ちょっと退屈なくらい長いね」という感想をもらしていた。そのストレートエンドの1コーナーでは昔もオーバーテイク・シーンが見られた。新富士でも見どころになる。

 コーナーの数は少ない。いずれも中高速コーナーで、マシンの空力性能が通過速度にひびいてくる。特に100Rがそうだ。後半区間は旧富士と全く変わってしまい、低速上り坂が続く。長いストレートにつながるここで“減速させる”のが、設計監修したヘルマン・ティルケ氏の狙いなのだろう。逆に言えばここでタイムロスなく、より速くクリヤーできれば長いストレートの立ち上がり初速が高められる。おそらくマクラーレン・メルセデス、BMWは彼らのマシン特性としてここに合わせこむのではないか。一方フェラーリはストレートから高速コーナーで押すパターンが今年の各レースで見られてきた。前半区間で稼ぎたい。

 路面舗装コンディションは世界一といえる。セーフティゾーンもたっぷり広い。ただ9月のこの時期、雨の確率は高くどこかでウェットコンディションがからんでくると、初コースだけにシミュレーション・プログラムを狂わされることになる。'76年のときがそうだった。

 日本チームではもちろんトヨタが自社傘下のコースだけに総力をここに結集してくる。低迷続くホンダは苦しく、スーパーアグリ佐藤琢磨は母国とはいえここでレース経験がない。チャレンジャーに徹する新「日本GP」となる。

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