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体重100kgの中田翔は、
清原を超えられるか。 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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posted2008/01/31 00:00

 年が明けたプロ野球界、各地で新人合同自主トレが花盛りとなっている。各チームのコンディショニングコーチにとってみれば、夏に引退した後、ほとんど体を動かさなかった高卒ルーキーたちの体重増加が心配のタネという。

 そんななか、「体重が減ると飛距離が落ちる」と言い、100kgちょうどで自主トレに参加したのが日本ハムの中田翔だ。鎌ヶ谷の二軍グラウンドで見る限り、100kgは優に超えていたような気がするのだが、本人は「着ぶくれしてるだけ」と言い張っていた。

 メディアでは「寮の部屋に大ファンの浅尾美和のポスターを貼っていたら、彼女に叱られた」などと、注目のスターらしいグラウンド外の話題で持ちきりだが、中田の魅力といえば、やはりボールを遠くへ飛ばすパワー。高校通算87本の本塁打を打った中田に課されるのは、本人が望むと望まざるとにかかわらず、清原和博の持つ高卒ルーキー本塁打記録31本を破れるかどうか、となる。しかし、本人はいたって謙虚だ。

 「大阪桐蔭に入学したとき、3年生だった平田(良介)さんを見てあんなにすごい選手はいないと思った。でも中日では最初は苦しんでいたし、それに松井 (秀喜)さんだって1年目は11本だったし……。31本を期待されるのはうれしいですけど、まずはしっかりと土台作りです」

 清原が1年目のキャンプを終えて悩んでいたとき、アドバイスを送ったのは落合博満だった。「グリップを高く上げるには背筋を伸ばせ」と教えたが、その後、「あいつにいくら教えても抜かれることはないから」と自信満々で語っていたのを思い出す。一方の中田は、母校のグラウンドで先輩であるロッテの西岡剛にアドバイスを求めた。しかし西岡は、「ロッテに不利になることは教えられん」と言い、後で「あいつは2、3年後に必ず出てくるから」と、その理由を説明した。単純に比べられるエピソードではないが、中田が清原の記録を狙えるだけの逸材であることはたしかだろう。

 中田と清原、松井との共通点はもうひとつ、「よく眠る」ということだ。寮に4つの目覚まし時計を持参した中田。大物ルーキーにとってやはり心配なのは、入団時186cm91kgに絞った清原に対し、182cm100kgという体重だけか。

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