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日本格闘技が目指すべき
信用回復と米進出。
~青木真也に注目の最新動向が!~ 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2010/01/09 08:00

日本格闘技が目指すべき信用回復と米進出。~青木真也に注目の最新動向が!~<Number Web> photograph by Susumu Nagao

川尻達也(左)との対戦は流れてしまったが、“MMA日本代表”として青木への期待は高い

 複数の関係者が「協力しあうことなど絶対ありえない」と口を揃えていたDREAMとSRC(戦極)が、大晦日の『Dynamite!!』で大同団結して幕を下ろした2009年。長らく対立していた二大MMAイベントが交流し始めたことで、斬新なマッチメークが組めるようになったことは確か。今後はセ・リーグとパ・リーグのように、普段は別個の活動をしながら機会を見つけて再び対抗戦を行なうのがベストだろう。

中立的な第三者機関の設立で“信用回復”を図るべし。

 いま、格闘技界に一番必要なのは“信用回復”。チケットまで販売していた『SRC』を『Dynamite!!』に強引に相乗りさせるようなパワーゲームを繰り返していたら世間の信用を失うだけだ。実際に今回の性急な合体で迷惑を被った関係者や選手は少なくない。

 マッチメークの決定が遅いのも一考を要する。決戦直前になってようやく組み合わせが決まる今のやり方を当たり前にしたらいけない。一部の選手は大人の事情を理解するかもしれないが、他のスポーツではありえないし、許されるべきことでもない。今後は日本格闘競技連盟など中立的な機関が音頭をとる形で、最低限の興行に関するルール作りをすべきではないか。誰もがリング外の何でもありには振り回されたくないと願っている。

注目の青木真也に持ち上がった米国進出計画。

 交流戦とともに、もうひとつの大きなムーブメントになってきそうなのは、日本人選手のアメリカ進出だ。日本でMMAデビュー戦を行なったばかりの石井慧もUFC進出を諦めていないし、戦極フェザー級王者の金原正徳も虎視眈々とアメリカ行きを狙っている。

 真打ちになるであろう存在は、UFCの首領ダナ・ホワイトも関心を寄せるDREAMライト級王者の青木真也。早ければ、今春にもストライクフォースに参戦し、同団体で統一世界ライト級王者になったばかりのギルバート・メレンデスとの一戦を実現させるプランが進行中と聞く。独占契約が基本のUFCとの契約ならばオクタゴン以外の舞台には上がれなくなる確率が高いが、DREAMと提携するストライクフォースならば、青木が思い描く日本とアメリカを行き来しながらの継続参戦も可能だろう。青木なら“格闘技界のイチロー”も夢ではない。

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