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マッサが今季初優勝で超接戦シーズン到来。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2007/05/03 00:00

マッサが今季初優勝で超接戦シーズン到来。<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 完全優勝で砂まじりの第3戦バーレーンGPを制したF・マッサ。ポールポジションから独走し最速ラップもマーク、自身これが初めてとなる“F1ハットトリック”だ。

 開幕前、テストランでは新しいチームメイト、K・ライコネンを上回る速さを示していたのだが、マッサは初戦でつまずいてしまった。ニューマシンのギアボックス・トラブルによってエンジン交換を余儀なくされ、最後尾スタートから6位入賞がやっと。ライコネンが華やかなオープニングゲームを飾ったのとは対照的な結果に彼は落ちこんだ。

 第2戦マレーシアGPではポールポジションをすんなりと奪い、フェラーリ陣営も立ち直ったかと期待した。ところがスタート直後にいっぺんにマクラーレン2台に抜かれた上、新人L・ハミルトン相手に手を焼き、コースオフという失態を演じた。この結果にヨーロッパのメディアは「マッサはやっぱりナンバー2ドライバー」と書き立てた。

 自分のミスは自分でリカバーするほかはない。第3戦バーレーンGPに臨むマッサはまだシーズン序盤にもかかわらず、プレッシャーに苛まれていた。金曜初日、コースサイドで走りをチェックしていると彼が滑りやすい路面でブレーキをロックさせ、明らかに前のめりになっていて、焦りがはっきりと現われていた。

 チーム・エンジニアたちからアドバイスを受け、M・シューマッハーからも個人的なサジェスチョンがあった。それをどう受け止めたかは彼次第だが、僕が復調の兆しを感じたのは土曜予選。Q1、Q2と連続トップタイム、Q3でもPPアタックを綺麗なドライビングで決めていった。マシン・セッティングもタイヤとのマッチングも、ライコネンよりいい感じ。焦るとブレーキロックが増える悪いくせがアタックで見て取れないのがよかった。

 あとはスタートだけ。レスポンスタイムもすばやく、マッサは今年初めて1コーナーをトップで入ると、追いすがる新人ハミルトンを第2スティントで突き放し、3戦目3人目ウィナーに立った。22ポイント横一線となったアロンソ、ライコネン、ハミルトン、5点差でマッサ。超接戦F1時代、冬から予想してきたことが現実に起きている──。

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