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レブロン・ジェイムスが好調な2つの理由。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2004/12/28 00:00

 昨シーズン、あと一歩のところでプレイオフ出場権を逃してシーズンを終えたクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェイムスは、親友、カメロ・アンソニーを応援するために、プレイオフ1回戦、デンバー・ナゲッツ対ミネソタ・ティンバーウルヴス第3戦を見に行った。そこで彼が見たのは、レギュラーシーズンとは比べ物にならないほど熱狂的で緊迫した世界だった。その中でプレーしているアンソニーをうらやましく思うと同時に、自分がコート上でその世界を経験できなかったことが悔しかった。それまでも漠然とプレイオフを目指してはいたジェイムスは、「こういう中でやってみたい」と強く思ったという。

 もうひとつ、ジェイムスが夏の間に悔しい思いをしたことがあった。アテネ五輪の代表メンバーとしてオリンピックに出場したが、出場時間は短く、チームも準決勝で敗れて銅メダルに終わった。家の壁に飾られた銅メダルを見るたびにジェイムスは、その悔しさを思い出すのだった。

 「オリンピックでの経験は自分を謙虚にさせてくれた」とジェイムスは言う。「と同時に、早く、またキャバリアーズのユニフォームを着たいという気持ちにもなった。キャブスでは自分は試合に出て、チームに貢献できるとわかっていたからね」

 シーズンが始まって1カ月余、ジェイムスもキャバリアーズも、好調な滑り出しを見せている。12月12日現在、キャブスは12勝8敗の成績でセントラルディビジョン首位。ジェイムスは、11月の平均26・3点、7・8リバウンド、6・1アシスト、2・4スティールというオールラウンドな活躍で東カンファレンス月間MVPに選ばれた。

 11月24日には、昨シーズンNBAチャンピオン、デトロイト・ピストンズを相手に、自己最高の43得点をあげ、チームを勝利に導いた。ピストンズのヘッドコーチは、オリンピックのヘッドコーチ、ラリー・ブラウンだ。

 ジェイムスは「オリンピックはもう過去のこと」と、この日の活躍はブラウンとは無関係だと主張したが、チームメイトのジェフ・マキニスは「心の底では、自分の力を見せ付けたかったと思う」と、その気持ちを代弁した。

 悔しさをばねに成長し続けるジェイムスは、12月30日でようやく20歳になる。

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