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ホンダ、トヨタが抱える“反撃”への課題。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2007/04/05 00:00

ホンダ、トヨタが抱える“反撃”への課題。<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 日本は8、9、11、12、15、16位。今年も3チームというイタリアやフランス以上に多いエントリー数の日本勢は'07年開幕戦で6台すべてが完走。この戦績は昨年日本GPについで2度目だ。しかし入賞はトヨタのR・シューマッハーのみ、1ポイントだけで、全体総括すればいい滑り出しとは到底いえない。

 現地入りしてから、やっとニューSA07を発表できたスーパーアグリは、シェイクダウン・レースになったものの、佐藤琢磨が初の予選10位突破、決勝12位で、彼の力走に海外メディアも喝采を贈ってくれた。小チームが大チームを制す、入賞したトップ6チームに劣らぬ注目度だった。が、それだけに「いったいどうしたのだ」と、日本2大メーカー・チームには逆の意味での関心が集まった。

 豪州地域でもトヨタ車は売れに売れている。F1関係者パーキングはレンタカーのトヨタ車が半分を占めていたくらい(かくいう自分も現地仕様カムリをハーツ社から配車された)。安全上、わざわざ別々のプライベートジェットまで出して飛来した豊田名誉会長、奥田相談役ともに「この8、9位の予選順位からとにかく完走だな」と、スタート直前におっしゃっていたが、両VIPの言葉に奮起したのか、予選と順位が入れ替わったもののR・シューマッハーが8位、J・トゥルーリが9位に。だが自己最速ラップは12位と13位でレッドブル勢より劣った。TF107の課題は、レースディスタンスにおけるカーバランス安定性、1周アタックは何とかなってもそこが課題だ。

 冬のテストを取材していた段階から、ホンダRA107はコーナー進入減速時に前後が乱れがちで、J・バトンは本来の流れるような美しい走りに入るきっかけが掴めずにいた。技術陣が何とかしようと、土曜日に届いた新パーツを入れ、懸命の努力を重ねていたのは見ていて分かった。しかしバトンはレースも耐えるしかなく、珍しいことにピットインの時に“速度違反ペナルティー”を喫した。R・バリチェロ11位、バトン15位。自己最速ラップではアグリ勢より速かったが、戦える状態に至らなかった。ホンダ・チームは第2戦1週前に行われる3月27日からのマレーシア・合同テストを〈決戦〉と捉え、開幕までに修正できなかった問題の解決に全力注入する。

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