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フィギュアはどこが?テレビ局の熱い戦い。 

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渡辺勘郎

渡辺勘郎Kanrou Watanabe

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posted2006/02/09 00:00

 トリノ五輪開幕が迫ってきた。アテネでの日本人選手のメダルラッシュと国民の熱狂ぶりは記憶に新しいが、その再来を期待してか、NHK総合が計124時間、民放各局が計108時間と、冬季五輪の地上波放送としては最大規模になるという。NHK衛星第一に至っては約2週間、映っているのはほとんど五輪、という趣になる徹底ぶりだ。

 五輪の放映権料は、NHKと民放各局で構成されるJC(ジャパン・コンソーシアム)が、シドニーから北京までの夏冬5大会分を総額5億4550万ドルで獲得している。トリノ分の放映権料3850万ドルの負担割合はNHK70%、民放30%。これでもアテネに比べNHK負担分が5%減ったというから、NHKの放送時間の多さも納得がいく。

 一方、視聴率重視の民放はどの競技を放送するかが重要だが、冬季五輪の放送枠に関してはサッカーW杯の日本戦や夏季五輪の女子マラソンのような“抽選”は行われたことがないという。今回のトリノも全て“調整”で決まり、たとえば「フィギュア女子」は、ショートプログラムが2月22日午前4時〜7時25分にNHK(生)、同日午前8時〜9時55分にフジ(録画)。同フリーは24日の午前4時〜6時50分にNHK(生)、同8時〜9時55分にTBS(録画)が放送する。

 この、NHKが生中継したあとに民放が録画放送する形は今回の五輪放送では例外的で、民放もほとんどが生放送だ。注目度が高いフィギュア女子だけは見やすい時間に、ということらしい。

 「フィギュア女子」は昨年の12月25日、代表選考を兼ねた全日本選手権をフジが放送し、33.7%という驚異的な視聴率を記録した。昨年同局が放送した全番組中一番の数字で、トリノでも高視聴率が期待されている。さぞや激しい争奪戦がと想像したが、これすらも意外とスンナリ決まっていたというから驚いた。

 放送枠が調整された昨秋の時点ではモーグル女子などがメダル有力種目で、その後、浅田真央の登場で代表選考レースが話題になって“バブル”と言われるほど人気が沸騰しているフィギュアは、まださほど盛り上がってはいなかったかららしい。いわば今が“旬”の女子フィギュア。トリノでミキティが登場した場面では一体どんな視聴率になるのだろう。

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