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女子が男子を“超える”アテネ五輪。 

text by

藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2004/06/03 00:00

 5月13日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の理事会で、日本がこれまでに獲得したアテネ五輪の出場枠が発表された。

 それによると、すでに235人の出場枠が確定。面白いのはその内訳で、235人中、男子が104人、女子が131人となっている。その後も人気種目の女子バレーボールが2大会ぶりに出場権を獲得するなど、史上初めて女子の参加人数が男子を上回ることは確実となった。

 日本の女子選手が初めて五輪に参加したのは1928年のアムステルダム大会で、ただ一人出場した陸上の人見絹枝が800mで見事に銀メダルを獲得している。その後も女子の参加は続いたが、人数的には男子が圧倒的に多く、地元開催となった'64年の東京大会でさえ、男子294人に対し女子は61人に過ぎなかった。だが、'90年代に入ると女子の活躍が目立つようになり、'96年のアトランタ大会では男子160人に対し女子150人と急接近。前回のシドニー大会は男子158人、女子110人だった。

 女子の躍進は成績にも表れている。これまで日本が獲得した金メダルの総数は98個だが、女子が獲得したのはわずか8個にすぎない。だが、そのうち半数の4個は'92年のバルセロナ大会以降に獲得したものだ。シドニーでもマラソンの高橋尚子と柔道の田村亮子が金メダルを手にし、銀、銅を含めたメダル総数でも男子の5個に対して女子13個と初めて逆転した。

 今回の女子躍進の原動力となっているのは団体球技だ。男子は野球とサッカーしか出場権を獲得できていないが、女子はバレーボールをはじめ、バスケットボール、サッカー、ホッケー、ソフトボールで五輪切符を獲得している。世界的に見ればまだまだ男子より女子の競技人口の方が少なく、多くの人数を必要とする団体競技は特に各国のレベル差が大きい。女子の方が予選を突破しやすいのは事実だが、それにしても今回の頑張りは凄い。

 国際オリンピック委員会は、アテネ大会における女子選手の比率が「44%前後に達するだろう」と予想している。五輪発祥の地で行われる今大会はいろいろな意味で注目を集めているが、女子が男子と肩を並べた大会としても歴史に名を残すことになるのかもしれない。

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