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オールスター開催を睨み過熱するジュニア戦線。 

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門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byEssei Hara

posted2008/10/23 00:00

オールスター開催を睨み過熱するジュニア戦線。<Number Web> photograph by Essei Hara

 新日本の菅林直樹社長が、来春の東京ドームでのオールスター開催をぶちあげた。この発言を受けて団体の枠を超えた交流戦が活性化、ベルト絡みのジュニア抗争が面白くなってきている。

 最初に仕掛けたのは新日本。今売り出し中のユニット内藤哲也、裕次郎のコンビ“ノーリミット”だ。「鼓太郎とか金丸とかどうでもいい。興味あるのはGHCのベルト」と喧嘩を売った。だが、肝心の9・27大阪大会でのタイトル戦、鈴木鼓太郎、金丸義信組のスピードと変化技に翻弄され、フロントの期待に応えられず惜敗。王者チームが初防衛に成功した。

 敗れてなお意気盛んな内藤、裕次郎のコンビは今度は自軍に戻って10・13両国国技館でIWGPジュニア・タッグ王者プリンス・デヴィット、稔組に挑戦。さらには秋の本場所、G1タッグ・リーグ戦出場も決めるなど存在感を示している。

 そして、ノアのベルトを総ナメしている実力者丸藤正道がついに動いた。「ちょうど(入門して)10年目。全日本には思い入れがある」と全日本世界ジュニアヘビー級王者の土方隆司に宣戦布告。土方とは同じ埼玉栄高、土方が1年先輩の柔道部で、丸藤はレスリング部だった。

 9・28横浜文化体育館、古巣のリングで土方に変形ドライバーのポールシフトを決め、憧れのベルトを手にした丸藤。新王者として臨む初防衛戦は10・25日本武道館に決まった。対戦相手はGHCジュニア王座V6の実績を持つKENTA。初代GHCジュニア・タッグ王者同士の対決となる。互いに好敵手と認め合っており、ヘビー級を凌ぐ熱血ファイトが期待される。早くも今年のベストバウト候補と声高に叫ばれる好カードだ。

 22年の伝統を持つベルトをノアに持ち去られた全日本も手をこまねいているわけではない。悪の軍団ブードゥー・マーダーズのパワーファイター、近藤修司を10月1日付で全日本に入団させたのだ。元ジュニア王者がベルト奪回の切り札として急浮上、丸藤 vs.KENTA戦の勝者に挑戦という青写真が見えてくる。

 こうしたジュニア主体のオールスター戦開催の動きは、軽量級が充実し、今回の地殻変動の背景ともなっている三沢・ノアの決断ひとつにかかっている。プロレス大賞選考のノミネートも絡み、これから終盤戦のマットは見逃せない。

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