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年末恒例、'08年シーズンベスト・アワード発表。 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

posted2009/01/06 00:00

 HONDA撤退というニュースはあったが、ここでは去るものは追わず恒例のベスト・アワードを発表したい。

 第7戦のカナダGPで史上99人目のウイナーとなって、BMWザウバーに1勝目をもたらしたR・クビサ。ミスがなく、マシンの限界性能を常に引き出したドライビング能力を最大限に評価したい。ベストマシンに関しては、信頼性やピットワーク・ミスなどで勝てるレースを落としたものの、'07年の課題を克服して8勝を挙げたフェラーリに軍配を上げよう。

 '08年はウェットレースが多かったが、イタリアGPでは初めてといっていい大雨に。ドライバーの勇気、判断、技量が問われるコンディションが53周ずっと続いたモンツァ高速水中戦、S・ベッテルが完璧にトロロッソをコントロールしてF1の意外性をアピールした。バトルではやはり雨がらみになったベルギーGP、スパでのK・ライコネン対L・ハミルトンが最もスリリングだった。結果的にはクラッシュとペナルティーに終わったが、どちらも引かず諦めない好勝負だった。

 レース戦略ではルノー・チーム。アグレッシブに戦い、ドイツGPで新人N・ピケを2位に押し上げ、F・アロンソの激走によってシンガポールと日本GPに連勝。指揮官P・シモンズの推理と判断は臨機応変で、競争力が不足気味なマシンでランク4位という戦果を残した。そのルノーには敗れたが、トヨタも戦闘集団としてよくまとまってきていて、正確で迅速なピットワークが目立った。

 初開催が2戦あったが、史上初のシンガポール・ナイトGPはまずまず成功といえるだろう。徹夜で原稿を書く我々にはネスプレッソ製エスプレッソがありがたかった。パドックに並ぶモーターホームではレッドブルが誰でも入りやすく、フレンドリーなサービスで人気があった。観客も最終決戦に参加したブラジルGPはF・マッサ応援団で埋まり、かつてA・セナが英雄だったころを思い出した。結果的にマッサは1点差でタイトルを逃がしたけれども、毎GP息子の応援に来ていたマッサのお父さんにベストファミリー賞を捧げて労をねぎらいたい。

 もうひとつ特別賞を、15年間で13勝を挙げ引退した最年長37歳D・クルサードに。カナダで3位表彰台に立ち、最後の思い出作りができたのではないだろうか。

今宮純セレクト2008

ベスト ドライバー R・クビサ

ベスト マシン フェラーリF2008

ベスト レース イタリアGP

ベスト バトル ベルギーGP

ベスト タクティクス P・シモンズ

ベスト ピットクルー トヨタ

ベスト モーターホーム レッドブル

ベスト スペクテーター ブラジルGP

ベスト プレスルーム シンガポールGP

ベスト ファミリー 父マッサ

“グッバイ・ヒーロー” D・クルサード

関連キーワード
ロバート・クビサ
セバスチャン・ベッテル
キミ・ライコネン
ルイス・ハミルトン
ネルソン・ピケ
フェルナンド・アロンソ
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