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レギュレーション大改革。走りも、レース戦略も激変。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2005/02/17 00:00

レギュレーション大改革。走りも、レース戦略も激変。<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 レギュレーションとの戦いが、すでに始まっている。今シーズンは技術規則と競技規則にいくつもの変更があって、チームもドライバーもメカニックたちもこのオフはその対応に追われた。さて、どう変わるのか'05年F1。整理して解説しよう。

 (1)空力性能規制 前後ウイングなどの位置、寸法が変えられ、ダウンフォースが約25%も減らされたため、コーナー速度が低下。

 (2)エンジン規制 1基エンジンで2GPを走ること(昨年は1GPだったため2倍に)。トラブルなどで交換するとペナルティ。

 (3)タイヤ規制 使用本数が制限され、予選と決勝を同一タイヤで走ること(およそ350km連続走行の耐久性が求められる)。

 (4)新予選方式 土曜午後に1回目(ガソリン搭載量は自由)、日曜午前に2回目(スタートまで車両保管される)。この2回予選タイムの合算でポールポジション以下スターティンググリッドを決定。

 (5)ピットストップ作業の変化 レース中の給油は従来通り自由だが、タイヤ交換は原則禁止(完全にエアが失われた場合は可、ただし給油作業と同時にはできない)。

 シャシー及びエンジン、タイヤ性能にかかわる『規制強化』が目立つ。毎年上昇しているラップタイムをこれで下げ、安全対策を図ろうというのがFIA(国際自動車連盟)側の狙い。またコストカット問題でも、マシン開発費用などに歯止めをかけたい意向がある。

 '05年ニューマシンでは、はじめ2〜3秒以上タイムダウンが予想されていたのだが、チーム間の開発競争によってその落ち込みが取り戻されつつある。つまり新規則対応に成功したチームはマイナス・スパイラルから脱し、ライバルを出し抜くことができるわけだ。

 先日スペイン合同テストを現地取材したとき、ブレーキングやターニングが難しくなったと痛感した。ドライバーには繊細な新しいテクニックが必要で、それは王者M・シューマッハーも認めている。タイヤ性能を巧みに使う頭脳プレイ、レースメイキング(駆け引き)も勝負を左右する。さらにチームのピット作戦、レース戦略も再構築されることだろう。新改革F1、レボリューション・イヤーが来月6日オーストラリアGPから始まる。

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