8月13日に国際オリンピック委員会(IOC)理事会が行なわれた。
この席で、2016年の夏季五輪で追加する競技として7人制ラグビーとゴルフが推薦されることになった。正式に決定するのは10月の総会でのことになるが、情勢から見て、事実上、五輪開催は決定的と言える。
理事会で特に評価が高かったのは7人制ラグビーだ。7人制で行なわれるラグビーは、試合時間が前後半各40分の15人制と違い、前後半それぞれ7分(決勝戦は10分ずつの場合もある)と短い。一つの会場で1日に何試合も行なえるため、例えばメインスタジアムで陸上が始まる前の期間に実施するなど、新たに会場を設けなくても済む。また、7人制ではフィジーが強豪国に名を連ねるように、他の競技ではメダルを獲得するのが難しい国でも上位進出が期待できる。こうした点が評価されての推薦となった。
7人制W杯では男女ともに全敗。なんとか見返したいが……。
世界のラグビー界にとってオリンピックでの採用は大きな意味を持つが、それは日本にとっても同じこと。2019年にはワールドカップ開催を控えるだけに、オリンピックに出場して活躍すれば、新たなファンを獲得する可能性が広がる。それはワールドカップにもつながる。
では、現在の日本の実力はどうか。今年3月、7人制のワールドカップが行なわれ、日本は男女ともに出場している。結果は、男子代表が予選グループで3戦全敗。敗者によって争われるトーナメントの1回戦でウルグアイに敗れている。女子もまた3戦全敗で、敗者のトーナメント1回戦で中国に敗れた。
この大会の出場国数は男子24、女子16である。オリンピックでは男女ともに12カ国での実施が有力視されている。大会の成績からしても、また、今後は中国、韓国などの強化も進むと予想されることをあわせて考えても、出場自体、容易なことではない。現在は実現していない国際大会へのフルエントリーを始め、一刻も早く強化に取り組むべきだ。
実は、オリンピックに携わる国内の団体や関係者からすれば、ラグビーはオリンピックの競技として積極的に推すべき対象ではなかった。最大の理由は、スポンサーの数、メダルの可能性などにある。
見返す意味でも、ラグビー界あげての強化が望まれる。
■関連コラム► 2019年ラグビーW杯は日本に!アジア初ホスト国の栄誉と宿題。 (09/07/30)
► 波乱のW杯セブンズ。日本はなぜ全敗に? (09/03/26)
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