SCORE CARDBACK NUMBER

開幕序盤を徹底分析。'05年は、'03年に酷似? 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

photograph byHiroshi Kaneko

posted2005/04/14 00:00

開幕序盤を徹底分析。'05年は、'03年に酷似?<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 2年前の開幕序盤の展開によく似ている。'03年初戦オーストラリアGPでマクラーレン・メルセデスはD・クルサード優勝、K・ライコネン3位(最速ラップ)。続く第2戦マレーシアGPではライコネンが勝って2連勝発進。今年のルノー勢は全く同じ結果をなぞるようにアロンソが初戦3位、次に勝って2連勝スタート。まずは先手をとった。

 この年フェラーリは旧型F2002で開幕に臨んだ。苦しんで後、第5戦スペインGPから新型F2003―GAを投入。マクラーレンをじりじり追い上げ、ウイリアムズらとシーソーゲームを展開し、最終戦日本GPで王座を手中に。F2004MからF2005投入へ、今年のフェラーリの動向も2年前と似ている。

 改めて'05年開幕を分析すると、勝ち組と負け組が誰の目にもはっきりと分かれる。ルノー、トヨタとレッドブル(旧ジャガー)が前者でフェラーリとB・A・Rホンダが後者。この明暗5チームの間にウイリアムズとマクラーレン。だがレース内容を細かく見ると“勝ち組”に加わる力は充分あった。しかし彼らには不運が重なった。

 ウイリアムズの不運は、連続接触アクシデントだ。初戦N・ハイドフェルドはM・シューマッハーと、第2戦M・ウェバーはG・フィジケラともつれ、獲れるはずのポイントを失なった。いずれもやや強引だった相手につぶされた。開幕前、FW27の空力特性に難ありと僕は見ていたが、続々と10点以上もの新パーツを現場に持ち込んできたチーム力はすごい。ハイドフェルドが予選10位からマレーシアで3位入賞しているように、ベストラップ・ペースではトヨタを上回った。

 マクラーレンの不運は、ちっぽけなパーツの破損トラブルだった。初戦では車体前部の空力パーツが壊れ、2台ともペースダウン。マレーシアではライコネンのタイヤ・プレッシャー・バルブから空気が漏れてタイヤバースト。1分以上もタイムロスして緊急交換ピットイン(他より多い合計3回に)。こうしたロスがなかったら、1位から81秒遅れだったライコネンは計算上2位は確実、1位争いも可能。23周目には最速ラップを叩き出していた彼である。本誌623号で宣言した『接戦の予感』は、2戦終わった時点ではっきりと実感に変わった――。

ページトップ